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山形大学医学部 内科学第二講座
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平成23年11月16日付で山形大学医学部内科学第二講座(消化器内科学)の教授として着任した上野義之と申します。浅学菲才の身でありますが、伝統ある教室をさらに発展させていくために精進したいと思います。私が担当させていただく内科学第二講座(通称第二内科)は、消化器疾患全般を担当している診療科です。近年の内科各分野の専門化の流れを受け、消化器分野もさらに細分化されてきている状況ですが、あくまでも内科という全身をみての一分野であるスタンスは大切にしていきたいと思います。今では陳腐かと思われますが、内科はかつてKing of Medicineとも称された時代がありました。古い考え方かもしれませんが、全身を診る内科医としての矜恃を持って自分たちの教室の専門領域を発展させていきたいと思います。
さて、私どもの山形大学内科学第二内科はこれまで3代の先任教授がおられました。初代教授の石川誠先生、第二代教授の高橋恒男先生、第三代教授の河田純男先生、といった素晴らしい指導者の下で伝統ある消化器内科学教室として、全国的にも評価されています。
私たちの教室は専門領域を、消化管グループ、肝臓グループ、胆膵グループといった3つのグループに大まかに分けて、消化器内科領域をすべてカバーして、診療・研究・教育に当たる体制になっています。しかし、当然オーバーラップする領域もありますので、小さなセクト主義に陥らないようにして全体がうまくまわるように運営しています。
私たちの教室が大切にしていることの一つは、先代の河田先生が力を入れられた治療面でのさらなる充実であります。山形大学附属病院は、東北地方においての医療に最も責任ある立場の病院の一つです。先ほどの東日本大震災でもその存在が際立っておったのは皆さんもご承知の通りです。私も前任地の東北大学での経験で、山形大学からの医療支援がいかに大きかったかを痛感しております。私たちの専門領域では、消化管および胆膵領域の内視鏡治療、ウイルス肝炎の根治を目指した新世代の治療、肝癌の局所治療および炎症性腸疾患の先進的治療を積極的に行っています。さらに、先端的な手法を用いた新規の先進治療の開発を行っています。2006年には、肝再生療法として、肝硬変患者への自家骨髄移植に成功し、良好な治療効果を得ていますが、その後も症例を重ねています。
また教育に関してもさらに力を入れて後進の指導に当たります。臨床実習で来る学生諸君はもちろん、初期臨床研修でローテーションしてくる研修医にも、消化器内科の基本をしっかり身につけていただけるように指導しています。さらに、将来消化器内科医になることを希望している研修医には積極的に内視鏡や超音波検査など実地の修練ができるような指導をしています。後期研修においては、消化器領域の専門的・先端的な診療知識・手技などを十分に習得し、サブスペシャルティーの専門医などの資格を取得してもらうことは当然ですが、病める人を総合的に捉えうる医師という内科医としてのさらなる成熟をも目指しています。また、女性医師のキャリアパスについては個々のライフ・スタイルに即したきめ細かく無理なく続けられるように配慮し、消化器専門医への道を継続できるものを構築しています。
また、一般病院と違い大学病院には研究といったとても大切な任務もあります。これまでに平成15年に採択された21世紀COEプログラム「地域特性を生かした分子疫学研究」は、疾患や病態の発症とかかわった複数の原因遺伝子候補が見いだすなどの高い成果を上げ、全国的に評価されました。現在では、山形県に多いメタボッリクシンドロームと消化器がん発症のメカニズムを解明するために先端的研究を推進しています。私たちの教室は、このように臨床からの疑問や課題に結びつくテーマを大切にする土壌がありますので、今後得られた成果を消化器疾患の予防や克服に役立てるためにさらに努力を重ねていきます。
最後になりますが、多くの若い医師に私たちと共に消化器内科に参加していただき、この山形から消化器病の診断・治療および疾患予防の先端情報を世界に向けて発信できる教室にしたいとう夢を持っています。いろいろな立場や考えを持つ方が集まる多様性も大学の素晴らしい長所の一つです。私たちの教室が世界の場で勝負できる場所に育つように、教室と共に成長したいと思う諸兄・諸姉の参加を大いに期待しています。
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