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消化管(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)の検査・病気について
第1回 はじめに 〜痛み、便の変化 要注意〜
胃や腸などおなかの病にかかったことはありませんか。万一、疾病が疑われる場合、どんな症状が表れるのでしょうか。健康を保つための注意点や予防法は…。おなかにまつわる病気や症状、治療法などについて、山形大学第二内科が分かりやすくアドバイスします。
病気は昔から四百四病あるといいますが、私ども日本人になじみの深いのは、おなかにある臓器の病気です。おなかの病気には大きく分けて、胃腸の病気、肝臓の病気、胆のう・膵臓(すいぞう)の病気に分けられます。
特に山形県では、胃がんや大腸がんなどの胃腸の病気が多いことをご存じだろうと思います。しかし、一方では県民が「がん検診」を受診する率も高いのです。このことは、県民のおなかの病気に対する関心が高いことを示しています。
最近は胃腸のがんに対する新しい治療法がいくつも開発されています。とくに健診で早期のがんを見つけることができれば、体に負担をかけずに有効な治療を施すことができるようになっています。
例えば、早期の食道がん、胃がん、大腸がんなどは、開腹手術を受けなくても、胃カメラなどの内視鏡を用いて、苦しまずにがんを安全に取り除けるようになっています。この方法だと出血もあまりなく、入院期間が少なくて済み、手術に耐えられないようなお年寄りでも比較的簡単に治療が受けられるのです。
そのほかに、胃腸の病気には胃かいようや十二指腸かいようがあります。ストレスやたばこの吸い過ぎが原因になることが多いようです。おなかがすいたときに胃の辺りが痛くなり、何かを食べると痛みが和らぐのが特徴的な症状です。ときには吐血(血を吐くこと)することがありますので、このような症状があればすぐに検査が必要です。
また、最近増えてきている病気に、聞き慣れない病気ですが、炎症性腸疾患(メモ参照)があります。比較的若い人の病気ですが、便に血が混じったり、下腹部が痛んだりして、治療に長い間かかります。
とにかく、おなかが痛んだ時はもちろんですが、食欲がなかったり、体重が減ってきたりした時にはおなかの病気が疑われます。なかでも胃腸の病気の場合には、大便の様子が変わります。便に血が混じっていたり、黒い便が出たときは要注意です。また、下痢と便秘を繰り返したり、便がやけに細くなったり、排便したのにすっきりせず、排便したいような感じが残る場合には、医師の診察を受け、必要があれば大腸や直腸の検査を受けましょう。

炎症性腸疾患には潰瘍(かいよう)性大腸炎とクローン病があります。いずれも原因はよく分かっていませんが、どうも食事が西洋化してきたことと関係がありそうです。食事療法、内服薬による治療を行いますが、重症の場合は外科的な治療も必要です。

肝臓の検査・病気について
胆道(胆嚢、胆管)、膵臓の検査・病気について
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