令和6年度 山形大学医学部附属病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 798 482 366 593 898 1,323 2,537 3,896 1,790 210
 特定機能病院である当院は、高度の医療を提供する病院として県内の医療提供体制の中心となり、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しております。
 60歳以上の患者さんの占める割合が65.4%であり、症状が比較的重症になりやすい高齢者等の入院が多くなっております。また、がん診療連携拠点病院の指定を受けており、悪性腫瘍の患者さんが多くなっております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器科(第一内科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx03x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 275 4.18 4.47 0.73% 64.61
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 121 6.08 4.18 0.00% 73.26
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 112 7.40 8.16 2.68% 74.79
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 103 4.38 3.03 0.97% 72.12
050080xx99100x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 90 8.31 5.18 0.00% 74.86
 循環器内科(第一内科)では、循環器疾患、呼吸器疾患、腎臓・膠原病疾患に対する診療を行なっています。
 循環器分野では頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術を多数施行しています。続いて狭心症、慢性虚血性心疾患に対して経皮的冠動脈ステント留置術等を施行しています。他に構造的心疾患への経カテーテル治療や徐脈性不整脈に対するペースメーカー植込み術、閉塞性動脈疾患に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術、肺高血圧症に対する治療を施行しています。
 呼吸器分野では、肺癌に対する気管支鏡による診断や化学療法の症例を多数診療しています。他に肺炎などの呼吸器感染症、間質性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患に対する検査や治療を行なっています。
 腎臓・膠原病分野では、腎炎の診断や治療、慢性腎臓病に対する薬物療法や多職種介入、末期腎不全患者の血液透析・腹膜透析導入、腎移植患者の内科的管理を行なっております。また、膠原病の診断や検査、生物学的製剤など新規治療薬を含む薬物治療を行なっております。
消化器科(第二内科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 115 9.25 8.88 3.48% 75.75
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 104 3.43 2.57 0.00% 69.63
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 75 8.61 7.45 0.00% 74.63
060050xx04xxxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 56 9.11 7.32 0.00% 73.48
06007xxx9910xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 44 7.68 4.08 0.00% 72.23
 消化器内科(第二内科)では、胆管結石による急性胆管炎に対して内視鏡を用いた結石の除去やドレナージ(胆汁や膿の排出)が多く行われています。また、早期消化器癌に対しての内視鏡治療件数も多く、早期胃癌のほか早期大腸癌、早期食道癌に対しての内視鏡的粘膜下層剥離術件数は豊富であります。肝臓癌や胆管癌などの消化器癌に対する化学療法はガイドラインに基づき、他科と連携のうえ、先進的な治療を患者さんに提供しています。肝癌に対する抗がん剤治療は発展が目覚ましく、症例も多くある状況です。ご高齢の患者さんに対しても安全性を担保したうえで治療を行い、治療後、退院が困難な場合は急性期を脱したのちに近隣病院と連携のうえ、転院調整を行う場合もあります。その他、膵臓癌の精査として、超音波内視鏡を用いた穿刺吸引細胞診、小腸内視鏡を用いた小腸病変の精査・加療、潰瘍性大腸炎や原発性胆汁性胆管炎といった難病に対しても専門性の高い医療を行なっています。
内科(第三内科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 47 15.45 13.77 2.13% 67.81
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり 28 7.89 9.72 0.00% 68.82
130030xx99xBxx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 Bあり 28 8.25 12.23 0.00% 64.86
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 26 7.27 8.65 0.00% 62.65
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 19 32.05 35.63 0.00% 48.84
 内科(第三内科)では、血液疾患、神経疾患、糖尿病・内分泌代謝疾患を診療しています。糖尿病・内分泌代謝疾患では2型糖尿病や1型糖尿病の教育・合併症検査入院、外科入院中の周術期の血糖管理が多く、次いで、甲状腺、副腎、下垂体、副甲状腺などホルモンの病気の診断・治療を行なっています。血液疾患の中心は急性白血病や非ホジキンリンパ腫などの血液の悪性腫瘍です。化学療法、骨髄移植、末梢血幹細胞移植、遺伝子改変T細胞療法などの治療を行なっています。貧血や出血傾向をきたす疾患の診断・治療も行なっています。神経疾患はパーキンソン病・パーキンソン症候群、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄小脳変性症、正常圧水頭症、脳梗塞、脳炎など、脳・脊髄・末梢神経・筋肉の病気の診断と治療を行なっています。稀な難病の遺伝子診断も行なっています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 103 6.93 6.11 0.00% 0.00
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 37 3.00 4.08 0.00% 13.95
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 28 13.46 11.83 0.00% 0.04
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 27 40.04 35.63 0.00% 12.07
010230xx99x4xx てんかん 手術なし 手術・処置等2 4あり 23 18.61 5.90 0.00% 1.91
 小児科では、早産低出生体重児や周産期に異常を指摘された母体合併症、出生前に先天異常を指摘された新生児の入院症例の割合が最多となっています。先天性心疾患の患者さんも多く、新生児期から長期に経過を追っているため、心臓カテーテル検査入院も多い傾向にあります。また、当院は小児白血病や小児固形腫瘍の患者さんを診療する病院であるため、白血病や小児がんの患者さんが多い傾向にあります。てんかんや急性脳症などのけいれん重積状態において集中治療を要する症例や精査のための検査入院なども多くなっております。当院小児科の特色として、山形県内主要病院で受け入れ困難である血液・腫瘍性疾患、新生児疾患、心疾患、神経疾患、内分泌代謝疾患、腎疾患など多岐にわたる難治・稀少の症例をご紹介いただき、特に重症例について専門性の高い検査や治療を提供しています。 
精神神経科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 17.80 3.58 13.33% 31.80
161070xxxxx1xx 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 1あり - - - - -
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし - - - - -
040081xx99x1xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 あり - - - - -
160690xx01xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 脊椎、骨盤脱臼観血的手術等 - - - - -
 精神科で最も入院数が多いのは薬物中毒であり、その治療の際に重症度に応じて、中心静脈注射等も行なっています。次に多いのは認知症や統合失調症などの精神疾患に伴う電解質・酸塩基平衡障害、誤嚥性肺炎、胸腰椎骨折損傷の手術などであり、身体合併症の症例を各診療科と密な連携を取りながら診療にあたっております。
 その他は摂食障害の加療も行なっており、低体重が重篤な場合は栄養状態改善のために入院期間が比較的長期になることがあります。また、疾患や重症度に応じて修正型電気痙攣療法を行なっています。
 リハビリテーションなどで入院期間が長くなる場合は、他の病院と連携を取りながら治療を継続しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 92 9.66 6.92 0.00% 80.30
080190xxxxxxxx 脱毛症 28 3.04 3.29 0.00% 44.29
080005xx01x0xx 黒色腫 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 20 11.70 11.59 0.00% 70.35
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 19 14.16 12.98 36.84% 61.16
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 15 4.93 3.77 0.00% 42.53
 皮膚科で最も多いのは皮膚悪性腫瘍切除術の患者さんで、基底細胞癌、有棘細胞癌、乳房外パジェット病などの疾患を含みます。これらの疾患は高齢の方に多く、抜糸まで入院される場合も多いです。2番目に多い脱毛症には難治性・広範囲の円形脱毛症に対して行われるステロイドパルス療法が含まれます。3日間の点滴を行います。3番目に多い黒色腫に対する手術では、他の皮膚の悪性腫瘍に比べて切除範囲が大きくなることが多く、術後の安静を要する期間が長くなる傾向があり、入院期間も比較的長いです。4番目に多い膿皮症には蜂窩織炎などの皮膚細菌感染症が多く含まれており、安静のうえ抗生剤の点滴を行います。5番目の皮膚の良性新生物に対する摘出術では、外来では切除が困難な部位や大きさの脂腺母斑や脂肪腫などが含まれます。抜糸は退院後に行うことも多く、入院期間は悪性腫瘍よりも短い傾向にあります。
放射線治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100020xx99x2xx 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 45 4.84 5.83 0.00% 63.93
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 27 4.04 11.14 0.00% 75.93
03001xxx99x2xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 11 25.82 26.54 0.00% 65.73
070041xx99x2xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 手術なし 手術・処置等2 2あり - - - - -
06007xxx9902xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり - - - - -
 放射線治療科の入院は、専用の防護室への入院が必要な甲状腺がんに対するヨード内用療法や入院を要する治療準備目的、あるいは通院での治療困難な場合に対応しております。
 入院患者数としては、専用の防護室への入院が必要な甲状腺がんに対するヨード内用療法が最も多く、次に肝腫瘍に対する重粒子線治療のための準備入院目的(治療時の位置照合用の金属マーカー留置を肝臓内科医師より施行される)、頭頸部がんに対する重粒子線治療、悪性骨軟部腫瘍に対する重粒子線治療、膵がんに対する重粒子線治療目的の入院が多いです。
外科(第一外科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 62 12.53 9.77 0.00% 65.19
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 46 17.54 14.81 4.35% 72.93
060020xx02xxxx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 46 16.20 18.48 0.00% 73.20
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 36 5.92 5.50 0.00% 59.08
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 29 11.93 11.52 3.45% 70.93
 第一外科では、消化器・乳腺・一般外科を専門としており、特に癌治療に力を入れております。
 乳癌の患者さんが最も多く、病状・ニーズに合わせた術式を提示し、乳房温存・再建を駆使して、根治切除率・生存率・患者さんのQOL向上に努めております。
 また、食道癌・胃癌・結腸癌・直腸癌・肝臓癌・胆道癌・膵癌など広く消化器癌を対象にしております。根治性を担保しながら、低侵襲手術を積極的に導入しており、食道癌・胃癌・結腸癌・直腸癌ではロボット支援下手術も導入し、患者さんの病状に合わせて最善と思われる治療を提供できるよう努めております。さらに膵癌など難治癌に対して術前治療・集学的治療を提供しており、審査腹腔鏡を行なって正確な病期診断と無益な手術を回避しております。
 その他、胆嚢結石症・鼠径ヘルニアなどの良性疾患や、虫垂炎や腸閉塞などの急性腹症も対象としており、緊急手術にも対応しながら、幅広い疾患の治療を担当しております。
心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科(第二外科)
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx02x0xx 肺の悪性腫瘍 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの等 手術・処置等2 なし 183 5.91 9.82 0.00% 71.75
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 28 10.14 10.18 3.57% 72.64
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 23 5.65 9.59 4.35% 49.04
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 20 3.00 2.73 0.00% 3.90
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 18 3.06 2.96 5.56% 5.61
 第二外科では、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科を担当しています。
 DPC統計では、最も多く入院しているのは肺の悪性腫瘍(肺癌)の治療(手術)を受ける患者さんであり、次いで大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術、気胸や鼠径ヘルニアに対する手術を受ける患者さんが多く見られます。
 手術以外の治療では、肺悪性腫瘍に対する化学療法や放射線療法、解離性大動脈瘤に対する降圧リハビリ治療が主となっています。
 心臓血管外科では、冠動脈バイパス手術、弁膜症に対する弁形成術や弁置換術、先天性心疾患の手術、大動脈瘤に対する開胸・開腹手術、ステントグラフト内挿術、さらにはそれらを組み合わせたハイブリッド手術、急性大動脈解離や大動脈瘤破裂に対する緊急手術を行なっています。
 呼吸器外科では、肺癌やその他の肺腫瘍、縦隔腫瘍、気胸に対し、低侵襲手術である胸腔鏡手術やロボット手術を積極的に導入しています。
 小児外科では、鼠径ヘルニアから食道閉鎖症、胆道閉鎖症、胃食道逆流症、小児がんなど、多岐にわたる疾患の治療を行なっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010010xx03x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 49 26.63 19.89 2.04% 54.90
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 29 22.28 16.89 51.72% 75.69
010070xx01x2xx 脳血管障害 脳血管内手術等 手術・処置等2 2あり 20 34.05 17.84 10.00% 57.30
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 19 22.21 18.68 57.89% 64.42
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 10.53 9.83 11.76% 76.06
 脳神経外科は脳腫瘍の診療に力を入れており、術前の綿密な検査ののち、手術支援機器である術中MRIやナビゲーションシステム等を活用し、安全で効果的な手術を目指しています。また、脳梗塞急性期では点滴・注射製剤による薬物治療を行いながら検査を進め、個人に合わせた再発予防法の確立を図ります。重症例では他院からの紹介も含め、脳循環を評価して外科的治療である血行再建術や脳血管内手術(血管拡張術・血栓除去術など)を検討します。さらに、超急性期の血栓回収療法などの血管内治療にも対応しています。非外傷性頭蓋内血腫のうち、脳出血の場合、出血量が多い重症例では血腫除去術を検討し、非重症例では薬物療法にて、いずれも早期にリハビリテーションを開始できるような診療を心がけています。急性期以降、専門機関でのリハビリテーションが必要と考えられる場合は、地域医療連携センターを介して情報を共有し、円滑な診療継続ができるよう努めています。さらに、市街地や近隣の観光地・行楽地からの救急搬送も多く、頭蓋・頭蓋内損傷を生じている場合は、緊急手術のほか、薬物治療や低体温療法などの理学的治療の導入、早期リハビリテーションの開始による脳機能の維持を心がけています。高齢化によって増加傾向の脳卒中では、入院治療にも対応しております。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1 なし 39 4.33 4.65 0.00% 51.64
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 39 20.31 21.38 2.56% 72.77
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 36 25.67 25.29 41.67% 73.86
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 関節鏡下肩腱板断裂手術等 32 25.56 16.15 59.38% 68.31
070041xx99x0xx 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。) 手術なし 手術・処置等2 なし 26 2.85 6.81 0.00% 61.42
 整形外科では、股関節や膝関節の人工関節置換術を数多く行なっています。変形性関節症や関節リウマチなどで関節の変形や疼痛により歩行困難となった患者さんに対して手術を行い、術後は疼痛の軽減や歩行能力の改善が期待できます。また、高齢化に伴い増加している大腿骨近位部骨折に対しても、人工関節置換術などを用いた治療を積極的に行なっています。さらに、肩腱板断裂に対する関節鏡下手術や骨軟部良性腫瘍に対する手術も多く実施しています。リハビリテーションを必要とする症例では、他の病院と連携しながら入院加療を継続し、患者さんの機能回復を目指しています。
産科婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 106 11.24 9.84 0.00% 59.01
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 67 7.12 5.88 0.00% 46.54
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 54 10.57 9.40 0.00% 34.56
120010xx01x0xx 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側)等 手術・処置等2 なし 52 13.63 11.58 0.00% 57.67
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 子宮破裂手術等 48 10.38 9.34 0.00% 34.04
 産科婦人科の入院患者さんで最も多いのは、子宮悪性腫瘍(子宮頸がん、子宮体がん)に対して手術を行うための入院です。子宮頸がんに対しては骨盤リンパ節郭清を含めた広汎子宮全摘術を行い、子宮体がんに対しては術前に画像検査などで適切な術式を検討した上で手術を行なっています。
 2番目に多いのは、良性子宮疾患の内視鏡手術のための入院です。腹腔鏡下や子宮鏡下で行うため、開腹手術よりも体への負担が少ないのが利点です。
 3番目に多いのは、帝王切開術を行うための入院です。母体または胎児の状態いずれかの理由により経腟分娩が難しい場合に帝王切開を行います。当院ではハイリスク妊娠・分娩を扱っているため、帝王切開が多くなっています。
 4番目に多いのは、卵巣悪性腫瘍(卵巣がん)に対する手術を行うための入院です。卵巣がんの手術は骨盤内リンパ節郭清・傍大動脈リンパ節郭清を含む広い範囲に対する開腹手術を行いますが、必要に応じて他の診療科と連携・合同して手術を行うこともあります。
 5番目に多いのは、分娩停止などにより緊急帝王切開を行うための入院です。当院ではハイリスク妊娠・分娩を扱っているため、緊急帝王切開になる場合も多いです。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 501 3.15 2.49 0.20% 72.42
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 181 4.40 4.29 0.00% 71.63
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 155 8.61 7.53 0.00% 58.03
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり 片眼 128 8.68 4.52 0.00% 68.42
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 72 6.60 5.47 0.00% 67.58
 眼科では網膜硝子体疾患、特に難治性疾患の治療に力を入れています。裂孔原性網膜剥離は比較的頻度の高い準緊急疾患で、無治療では失明に至る疾患のため早期入院での手術加療に力を入れています。その他、黄斑上膜・黄斑円孔などの黄斑疾患、失明原因の上位疾患である糖尿病性増殖性網膜症に対する増殖硝子体網膜症手術も多数行なっております。
 また、眼科に入院される患者さんで最も多い疾患は白内障です。白内障は高齢者に多く、近年は日帰り治療も可能な疾患ですが、当院では全身状態が悪く通院困難な患者さんや難症例白内障手術を中心に手術治療を行なっています。例えば先天白内障に対する若年者の全身麻酔手術、全身合併症症例、散瞳不良患者さんなどの手術などにも数多く対応しています。白内障手術を受けられる患者さんの約70%は一度の入院で片眼手術のみですが、ご希望があれば一度の入院期間に両眼の白内障手術(片眼ずつ2回)を行うこともあります。これらの白内障に網膜疾患を併発した場合には同時手術を行い、両疾患の治療に務めています。
 近年、緑内障の治療にも力を入れています。原発性の緑内障だけでなく、眼合併症として発症する緑内障も多く、病気の進行度合い、病態に応じて術式を選択しています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術等 87 8.63 6.06 0.00% 47.53
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 74 7.09 5.84 1.35% 56.34
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 48 8.90 6.68 0.00% 55.13
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1 なし 44 8.00 7.90 0.00% 56.93
03001xxx0200xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 39 12.31 12.45 0.00% 66.36
 耳鼻咽喉・頭頸部外科では手術を行う患者さんの入院が多くなっています。
 診断群分類別にみると、慢性化膿性穿孔性中耳炎や中耳真珠腫などの中耳疾患、慢性副鼻腔炎、耳・鼻・口腔・咽頭・喉頭・唾液腺など頭頸部の良性腫瘍、甲状腺悪性腫瘍、頭頸部悪性腫瘍が上位5位で、全て手術を行う疾患となっています。その他、手術や化学療法・放射線療法などを含めた集学的治療が必要な頭頸部悪性腫瘍、突発性難聴、顔面神経麻痺など手術を行わない疾患も入院治療を行なっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 157 2.58 2.45 0.00% 71.77
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 121 8.07 6.81 0.00% 74.09
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 74 11.08 10.12 0.00% 65.09
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 54 12.19 11.29 5.56% 74.30
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 39 11.26 8.64 0.00% 70.49
 泌尿器科は、癌の患者さんが多く入院されます。2024年は前立腺癌の疑いで生検検査のために入院した患者さんが最多で157人でした。2022年からBioJetシステムを用いたMRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法が保険収載され、当院でも積極的に行なっております。また膀胱癌に対する経尿道的手術の患者さんが121人と2番目に多くなっています。腎臓癌など腎腫瘍の手術目的に入院された患者さんが74人と3番目に多く、病状に応じてロボット手術による腎部分切除術、腹腔鏡下の腎摘出術、開腹による腎摘出術や腎部分切除術などが行われています。4番目、5番目はそれぞれ前立腺癌、膀胱癌に対する抗がん剤治療目的の入院となっております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 手術あり 手術・処置等1 なし 32 5.28 4.65 0.00% 45.97
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 15 6.93 2.74 0.00% 62.47
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 12 3.50 5.63 0.00% 12.25
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 11 11.64 6.48 0.00% 55.64
160200xx020xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。)等 手術・処置等1 なし - - - - -
 形成外科は全ての年齢層の全身が対象となります。体表の良性皮膚腫瘍・皮下腫瘍・血管腫、先天性の母斑・母斑症等を多く診察しています。顔面や前腕など露出部においては、できるだけ小さい切開で、目立つ瘢痕にならないよう知識と技術を駆使して治療にあたっています。術後も瘢痕のアフターケアを続け、より目立たない瘢痕となるような配慮も行なっています。また、先天性のものや加齢性変化などさまざまな原因で生じる眼瞼下垂症に対する手術も多く行なっています。整容面だけでなく、機能的にも改善を目指し、生活の向上に貢献できるよう治療を行なっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 69 13 22 33 32 27 1 8
大腸癌 41 17 34 22 28 27 1 8
乳癌 57 34 19 - 13 23 1 8
肺癌 188 18 122 187 71 108 1 8
肝癌 - 25 22 - 14 89 1 8,7,6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 第二内科・第一外科・腫瘍内科では、消化器がん(食道がん、胃がん、肝がん、胆道がん、膵がん、大腸がん)や乳がんを、第一内科(呼吸器グループ)・第二外科(呼吸器グループ)・腫瘍内科では肺がんを主に診療しており、全てのがん腫において早期がんから進行・再発がんまで、最適な治療を提供できる医療体制を整備しています。がん遺伝子パネル検査も積極的に行なっています。
 胃がんや大腸がんなどの早期消化器がんでは内視鏡的治療の体制を充実させており、進行・再発がんにおいても外科的治療やがん薬物療法を組み合わせた治療を積極的に行なっています。肝臓がんにおいても、外科的治療だけでなく局所治療や塞栓治療、がん薬物療法など、肝予備能に応じた適切な治療を行なっています。
 肺がんでは、外科的治療、がん薬物療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療を積極的に行なっています。進行・再発がんでも、新規分子標的治療薬や免疫療法によって長期生存を目指した治療を行なっています。
 乳がんでは、乳房温存術や内分泌療法、がん薬物療法を組み合わせ患者さんの生活の質の維持、生存期間の改善を目指しています。
 5大がんはもちろん、全てのがん腫において、各診療科の高度の専門性に加えて各診療科間の密接な診療連携を通じて、外科的治療、放射線治療、がん薬物治療、緩和治療を適切に組み合わせ、患者さんにとって最新で最適な治療を提供しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 9.76 55.59
中等症 50 20.50 69.74
重症 17 20.82 77.29
超重症 - - -
不明 - - -
 成人市中肺炎は、令和5年度は合計で90人が入院しております。軽症が17人、中等症が50人、重症が17人、超重症が6人となっております。平均在院日数は軽症で9.76日、中等症で20.50日、重症で20.82日、超重症で20.00日となっており、中等症以上では入院期間は20日程度となっています。入院患者の平均年齢は軽症では55.59歳ですが、中等症は69.74歳、重症は77.29歳、超重症は74.83歳と、重症例では高齢な傾向があります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 60 27.70 75.17 53.33%
 当院では脳神経外科と第3内科(神経内科)において脳梗塞の患者さんを診療しております。とくにI63$(脳梗塞)に分類される患者さんの割合が多く、平均年齢は75歳前後であり、発症日から3日以内の患者さんが80%以上を占めます。治療介入とともに早期リハビリテーション介入も積極的に行なっており、3週間程度で約40%の症例が回復期病院に転院しています。
 患者さんの転院や在宅・施設での介護については、関連する医療機関・介護福祉施設において患者さん一人一人の身体的・社会的状況に応じて脳卒中地域連携パスを運用し、患者さん個人により即した脳卒中の連携医療体制を提供しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器科(第一内科)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 等 224 1.13 2.19 0.45% 66.21
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 等 86 1.94 8.40 5.81% 74.20
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 等 70 3.97 4.97 2.86% 72.50
K555-22 経カテーテル弁置換術(経皮的大動脈弁置換術) 等 68 5.69 12.50 2.94% 82.03
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 その他のもの 等 56 1.43 2.88 1.79% 57.45
 循環器内科(第一内科)における手術件数は、心房細動などの頻脈性不整脈に対する経皮的カテーテル心筋焼灼術が最も多く、本手術により薬物療法で困難だった不整脈の改善・治癒を期待できます。続いて多く行われているのが、四肢の血管拡張術です。心臓疾患だけでなく主に下肢の末梢動脈疾患に対する手術も積極的に対応しております。さらに狭心症や心筋梗塞に対する経皮的冠動脈ステント留置術を多く行なっております。狭心症の不安定化や急性心筋梗塞は死に至る重篤な疾患ですが、救急受診から手術まで迅速に対応できる体制を整えております。
 近年では経皮的大動脈弁置換術などの経カテーテル弁置換術の件数も増加しております。心臓外科や医療スタッフとハートチームを結成し、緊密な連携を取りながら取り組んでおります。
消化器科(第二内科)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 90 2.13 7.83 5.56% 73.49
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 79 1.11 1.32 0.00% 71.86
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 等 54 1.50 6.28 0.00% 74.37
K654 内視鏡的消化管止血術 43 0.70 11.70 9.30% 73.88
K697-32ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として) 2センチメートルを超えるもの その他のもの 等 42 1.38 6.45 0.00% 73.02
 消化器内科(第二内科)では、膵臓や胆管の悪性腫瘍によって黄疸を来した患者さんに対しては、胆管にステントという人工的な管を留置して胆汁の流れを良くする内視鏡治療を行なっています。ステント留置後は、近隣病院に療養やリハビリなどを目的として転院される症例もみられます。また、内視鏡を用いて早期胃癌・大腸癌を根治させる粘膜下層剥離術や大腸ポリープに対する内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除も多く行われていますが、平均術後日数は1週間程度であり、安全な治療が行われていることがわかります。さらに、肝癌に対する根治治療として、ラジオ波焼灼療法も多く行われています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 23 0.00 24.04 0.00% 0.00
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置( 等 10 19.00 47.30 0.00% 10.20
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 10 0.00 46.50 0.00% 0.00
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独のもの) - - - - -
K403-23 嚥下機能手術(喉頭気管分離術) - - - - -
 当院小児科の特色として、山形県内主要病院で受け入れ困難である血液・腫瘍性疾患、新生児疾患、心疾患、神経疾患、内分泌代謝疾患、腎疾患など多岐にわたる難治・稀少の症例をご紹介いただき、特に重症例について、専門性の高い検査や治療を提供しています。手術症例としましては、新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの)が最も多く、以下、小児悪性腫瘍患者に対する抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置、新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの)、心室中隔欠損閉鎖術、医療的ケア児に対する嚥下機能手術が続いております。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 等 117 1.91 6.87 0.00% 78.91
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 等 12 1.50 1.33 0.00% 39.17
K0063 皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上12㎝未 等 11 2.45 6.45 0.00% 52.36
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径3センチメートル以上6センチメートル未満 等 - - - - -
K0053 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) 等 - - - - -
 皮膚科で最も多いのは皮膚悪性腫瘍切除術の患者さんで、具体的には基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫、乳房外パジェット病などの皮膚悪性腫瘍が含まれます。悪性腫瘍の場合は出来るだけ入院での治療をお勧めしています。これらの疾患は高齢の方に多く、また、比較的広範囲の切除となります。抜糸まで入院される場合が多くなるため、平均年齢が高く、在院日数も長い傾向にあります。2~5番目は皮膚、皮下腫瘍摘出術の患者さんで、外来では切除困難な部位や範囲の大きい皮膚の良性の腫瘍が含まれます。抜糸前に退院できる場合も多く、平均術後日数は比較的短い傾向にありますが、腫瘍径が大きい場合は入院期間が長くなります。
放射線治療科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K007-2 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 27 1.04 2.00 0.00% 75.93
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) - - - - -
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) - - - - -
 放射線治療科の手術として、肝腫瘍に対する放射線治療時に必要となる位置照合用の金属マーカー留置を放射線治療科に入院のうえ、肝臓内科医師により施行されます。
外科(第一外科)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 41 3.90 12.27 2.44% 72.39
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)(腋窩部郭清を伴 36 1.00 3.92 0.00% 59.08
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・腋窩部郭清を伴わない 等 34 1.03 8.71 0.00% 66.94
K7032 膵頭部腫瘍切除術(リンパ節・神経叢郭清等を伴う) 21 2.19 41.14 9.52% 70.33
K636-3 腹腔鏡下試験開腹術 21 1.95 3.71 0.00% 70.81
 第一外科では、昨今の罹患数増加を受け、大腸癌・乳癌・膵癌に関わる術式が上位を占めています。
 大腸癌に対しては、大部分が低侵襲手術で実施されており、直腸癌ではロボット支援下手術が積極的に導入されています。
 乳癌に対しては、患者さんの病状に応じて、乳房温存術式が多く実施されており、乳房再建や遺伝的ハイリスク症例に対する予防的乳房切除も実施しています。
 膵癌に対しては、ほとんどの症例で術前治療・重粒子線治療などを含む集学的治療後も切除が行われており、審査腹腔鏡を行なって正確な病期診断と無益な手術を回避しています。
 食道癌・胃癌に対しても、低侵襲手術を積極的に行い、ロボット支援手術を導入しています。
 その他、胆嚢結石症・鼠径ヘルニアなどの良性疾患や虫垂炎や腸閉塞などの急性腹症も対象としており、緊急手術にも対応しながら、患者さんの病状に合わせて最善と思われる治療を提供できるよう努めています。 
心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科(第二外科)
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除、1肺葉超・手術用 等 63 1.27 4.02 0.00% 70.37
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 等 45 1.36 2.33 0.00% 71.60
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除)(内視鏡手術用支 等 38 1.55 3.21 0.00% 71.89
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 等 31 1.00 1.00 0.00% 4.29
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 等 26 1.96 6.04 0.00% 76.19
 第二外科では、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科を担当しており、多岐にわたる手術を行なっています。
 心臓血管外科では、大動脈瘤に対する低侵襲手術であるステントグラフト内挿術の実施が多く、開胸手術と組み合わせたハイブリッド治療も導入しています。また、弁膜症、虚血性心疾患、先天性心疾患、腹部以下の末梢血管に対する手術も含め、年間約350件の手術を行なっています。
 呼吸器外科では、肺癌に対する手術を年間約180件行い、開胸を必要としない胸腔鏡下手術やロボット手術を積極的に実施しています。これにより、患者さんの体への負担が軽減され、術後約4日での退院が可能です。その他の転移性肺腫瘍や縦隔腫瘍の手術も含め、年間約300件の手術を行なっています。
 小児外科では、開腹手術と症例に応じた腹腔鏡手術を多く実施しており、新生児期および乳児期の手術を含め、年間約120件の手術を行なっています。
 第二外科全体では、年間合計で700件以上の手術を行なっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 69 6.32 32.19 7.25% 57.59
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 17 1.29 16.71 23.53% 78.47
K171-21 内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術(下垂体腫瘍) 17 5.35 13.06 0.00% 59.41
K6092 動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈) 12 11.67 19.00 0.00% 73.25
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 11 4.27 10.00 0.00% 59.27
 脳神経外科の手術では頭蓋内腫瘍摘出術が最も多く、各種電気生理学的モニタリングや術中MRI・ナビゲーションシステムなどの画像支援を駆使して機能温存を図り、安全で高い摘出率を目指しています。
 三叉神経痛や顔面痙攣では、薬剤で十分な症状改善が得られない場合も、頭蓋内微小血管減圧術によってQuality of lifeの向上が期待されます。厳重なモニタリングのもと、非常に微細な手術が行われています。
 近年、高齢化の進行に伴い、慢性硬膜下血腫手術も増加していますが、特に抗凝固療法・抗血小板療法中における再発を防ぐための周術期の工夫や、エビデンスに基づいた再発予防のための薬物療法など、外来診療にも力を入れています。
 下垂体腫瘍では低侵襲な内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術を主体として手術を施行しており、術中MRIやナビゲーションシステムを駆使し、更なる安全の向上を目指しています。
 未破裂脳動脈瘤やくも膜下出血における破裂脳動脈瘤に対し、年齢や部位・形状などの条件から、頸部クリッピング術や血管内治療の適応を検討します。各種モニタリングや、術中蛍光造影・脳血管造影などを用いて安全かつ確実な治療を目指しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 等 74 2.18 19.27 1.35% 70.38
K082-7 人工股関節置換術(手術支援装置を用いるもの) 等 47 2.00 17.87 0.00% 70.13
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方 等 41 4.24 26.39 63.41% 72.90
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 38 0.71 17.08 36.84% 63.37
K080-41 関節鏡下肩腱板断裂手術(簡単なもの) 等 31 1.19 23.13 61.29% 68.03
 整形外科では、変形性股関節症や関節リウマチによる股関節障害に対する人工関節置換術の手術が最も多くなっています。高齢であったり、重度の併存症を抱えた患者さんに生じた下肢の骨折で、集学的な治療が必要な患者さんも積極的に受け入れています。側弯症や脊椎外傷に対しても積極的に手術を行なっており、長期のリハビリテーションが必要な場合は、他の病院と連携を取りながら治療を継続しています。また、肩を挙上させる腱の断裂に対しては、関節鏡を使用し、小さな傷で手術を行なっています。
産科婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択切開) 等 69 3.61 7.52 0.00% 34.45
K8981 帝王切開術(緊急切開) 等 62 3.68 8.16 0.00% 34.42
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 60 1.98 4.55 0.00% 48.90
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) 60 3.03 9.07 0.00% 58.47
K879 子宮悪性腫瘍手術 59 2.78 10.20 0.00% 59.88
 産科婦人科で最も多い手術は、選択的帝王切開術です。児の胎位、子宮手術の既往や胎盤の位置異常により経腟分娩が難しい場合に、帝王切開を行います。当院ではハイリスク妊娠・分娩を扱っているため、帝王切開が多い傾向があります。
 2番目に多いのは、緊急帝王切開術です。分娩の最中に母体または胎児に異常があり、自然分娩が危険であると判断した場合には緊急で帝王切開を行います。当院の場合、他の病院で危険であると判断された妊婦さんの受け入れも行なっており、緊急で手術を行うこともあります。
 3番目に多いのは、良性子宮疾患の内視鏡手術です。腹腔鏡下や子宮鏡下で行うため、開腹手術より体への負担が少ないのが利点です。
 同じく3番目に多いのは、子宮附属器悪性腫瘍手術(卵巣がんに対する手術)です。骨盤内リンパ節郭清、傍大動脈リンパ節郭清を含む広範囲の手術を行います。必要な場合には他の診療科に協力を依頼し、合同手術を行う場合もあります。
 5番目に多いのは、子宮悪性腫瘍手術です。子宮悪性腫瘍には子宮頸がんと子宮体がんとがあり、近年子宮体がんの患者さんが増加しています。術前に画像検査などで適切な術式を検討したうえで手術範囲を決定しています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合・その他のも 等 657 1.01 1.41 0.00% 72.93
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 等 265 0.94 5.82 0.00% 62.85
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 等 86 0.88 5.22 1.16% 70.35
K2682イ 緑内障手術(流出路再建術)(眼内法) 等 49 0.98 6.43 0.00% 69.14
K2684 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術)(プレ 48 1.13 9.67 0.00% 67.81
 眼科で最も多い手術は水晶体再建術で、白内障に対する手術治療です。高齢者に多く、近年は日帰り治療も可能な疾患ですが、当院では全身状態が悪く通院困難な患者さんや難症例白内障手術を中心に手術治療を行なっています。先天白内障に対する若年者の全身麻酔手術や全身合併症多数の症例の手術、高難度症例の手術なども数多く対応しております。
 2番目と3番目に多い硝子体茎顕微鏡下離断術は、網膜付着組織を含むものとその他のものに分けられます。前者は裂孔原性網膜剥離、黄斑円孔、網膜上膜など複雑かつ繊細な眼内操作を必要とするもので、高等な技術が要求されます。特に裂孔原性網膜剥離は無治療では失明に至ることもある準緊急疾患のため特に治療に力を入れています。後者は硝子体出血など比較的平易な疾患に対して行う手術ですが、背景疾患として網膜剥離や糖尿病網膜症を伴うことがあり、安全かつ慎重な手術を実施しています。ともに、同時に白内障手術を行うこともあります。
 4番目と5番目に多い緑内障手術は眼圧を下げる目的の手術であり、点眼薬では十分な治療効果が得られない場合に適応となります。原発性の緑内障だけでなく、眼合併症として発症する緑内障も多く、病気の進行度合い、病態に応じて術式を選択しています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術) 等 54 1.06 4.89 1.85% 57.85
K319-21 経外耳道的内視鏡下鼓室形成術(上鼓室開放を伴わない 等 45 2.00 5.24 0.00% 49.04
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 33 1.03 7.15 0.00% 25.67
K319-22 経外耳道的内視鏡下鼓室形成術(上鼓室・乳突洞開放を 等 28 2.21 4.93 0.00% 47.57
K6261 リンパ節摘出術(長径3㎝未満) 等 24 1.04 7.63 0.00% 63.29
 耳鼻咽喉・頭頸部外科で行なっている手術の件数上位5件は上記のようになっております。
 慢性副鼻腔炎に対する手術である内視鏡下鼻・副鼻腔手術は、開放する洞の数によって手術が分けられており、全ての洞を開放する内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型が耳鼻咽喉科の手術では最も多くなっています。また様々な中耳疾患に対し行なっている鼓室形成術ですが、耳鼻咽喉科では外耳道から内視鏡を用いて行う方法である経外耳道的内視鏡下鼓室形成術を積極的に行なっており、手術件数も多くなっています。慢性扁桃炎や習慣性扁桃炎など扁桃病巣疾患に対する治療法である口蓋扁桃摘出術や、頭頸部のリンパ節腫脹に対する診断や治療のために行うリンパ節摘出術も多く行なっております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 等 120 2.65 4.50 0.00% 74.35
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 50 3.06 7.56 0.00% 68.10
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を 等 35 2.89 8.23 0.00% 68.86
K773-51 腹腔鏡下腎悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器)(原 等 34 2.76 6.35 0.00% 64.41
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 19 1.16 4.00 5.26% 64.21
 泌尿器科では、悪性腫瘍に対する手術が大半を占めます。当院では、腹腔鏡手術支援ロボットであるダヴィンチ、ヒノトリを導入しており、2024年にはロボット支援下前立腺全摘術が35件(3番目)、腎臓癌に対するロボット支援下腎部分切除術が34件(4番目)行われ、より低侵襲な手術を患者さんへ提供しております。同様に腹腔鏡手術も、腎尿管の悪性腫瘍手術が50件(2番目)と多く手がけております。2024年に最も手術件数の多かった経尿道的膀胱腫瘍切除術は、腹部に傷をつけることなく、尿道からカメラを挿入して腫瘍を切除する手術です。局所で進行した膀胱癌に対しては、従来の開放手術に加え、2021年7月からは保険診療でロボット支援下での膀胱全摘除術も行なっております。5番目に多い経尿道的尿管ステント留置術は、結石などによる尿管の通過障害に対しチューブを留置して尿の流出を確保するものです。腎移植術も年間10例前後行なっております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 11 1.18 4.91 0.00% 64.73
K0051 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 等 10 1.20 1.00 0.00% 3.20
K0052 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4c 等 - - - - -
K0063 皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上12㎝未 - - - - -
K227 眼窩骨折観血的手術 等 - - - - -
 形成外科は全ての年齢層の全身が対象となります。手術件数として多いものは、体表の皮膚腫瘍ないし皮下腫瘍、副耳など先天性の組織遺残があります。顔面や前腕など露出部においては、できるだけ小さい切開で、目立つ瘢痕にならないよう知識と技術を駆使して治療にあたっています。術後も瘢痕のアフターケアを続け、より目立たない瘢痕となるような配慮も行なっています。また、乳癌治療後の乳房再建や、先天性のものや加齢性変化などさまざまな原因で生じる眼瞼下垂症に対する手術も多く行なっています。整容面だけでなく、機能的にも改善を目指し、生活の向上に貢献できるよう治療を行なっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 11 0.09%
180010 敗血症 同一 25 0.19%
異なる 21 0.16%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 46 0.36%
異なる - -
 播種性血管内凝固症候群(以下、DIC)を発症した患者には、悪性腫瘍や重症感染症などにより予定外入院しその時点でDICを発症していた患者、集学的治療にもかかわらず状態が悪化してDICを発症した患者、などが含まれます。前者は入院契機と傷病名が同一となり、後者は異なることになります。当院は集学的治療の必要な病態を多く担当する医療機関であり、後者(入院契機が異なる)のような症例が多くを占める傾向にあります。
 一方、敗血症は早期病態としてより発生しやすく、それが軽快・治癒に向かわない場合にDICに至るという経過が一般的です。従って、入院時に既に敗血症の状態ではあるがDICではないという状況も多いと推測されます。その結果、敗血症に関しては傷病名が入院契機と同一となる場合がより多くなります。そのような場合の2024年度の発生率は2023年度とほぼ同じでした。
 その他の真菌感染症は、2023年度に続き2024年度も低率に留まり、件数では1件のみでした。
 手術・処置等の合併症に関しては、大多数が入院契機と同一であり、過去に受けた手術の合併症による入院と考えられます。2024年度の発生率(0.36%)は2023年度(0.47%)から低下しました。過去数年度は概ね0.5%でしたので、手術の中長期的合併症の頻度が徐々に低下している傾向にあります。一方、入院契機と異なるものについては、今回入院中に受けた手術・処置等に対する合併症が発生した症例となりますが、年々減少しており、年間手術件数(約5,000件)の0.05%と低率にとどまっています。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1,551 1,432 92.33%
 肺血栓症はエコノミークラス症候群ともいわれ、血のかたまり(血栓)が肺動脈に詰まり、呼吸困難や胸痛を引き起こし、時として死に至ることもある疾患です。長期臥床や下肢または骨盤部の手術後に発症することが多く、発症リスクに応じ、早期離床や弾性ストッキング着用などの適切な予防が必要となります。ここでは、肺血栓塞栓症の予防対策の実施率を掲載しております。
 当該項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっております。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,378 779 56.53%
 当院は特定機能病院であり、令和6年10月より 「D025 基本的検体検査実施料」 に包括されている「D018 細菌培養同定検査」をEFファイルに出力することとなったため、令和6年10月1日から令和7年5月31日の期間の集計となっております。
 当該項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっております。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
702 595 84.76%
 当院は特定機能病院であり、令和6年10月より 「D025 基本的検体検査実施料」 に包括されている「D018 細菌培養同定検査」をEFファイルに出力することとなったため、令和6年10月1日から令和7年5月31日の期間の集計となっております。
 当該項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっております。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
152,514 136 0.89%
 「医療広告ガイドライン」を踏まえ、算出した値については、対象となった患者さんの状態等による影響も大きくなっております。
 当該項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっております。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
152,514 10 0.07%
 「医療広告ガイドライン」を踏まえ、算出した値については、対象となった患者さんの状態等による影響も大きくなっております。
 当該項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっております。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
3,075 2,871 93.37%
 当該項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっております。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
146,952 62 0.04%
 「医療広告ガイドライン」を踏まえ、算出した値については、対象となった患者さんの状態等による影響も大きくなっております。
 当該項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっております。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
7,170 7,061 98.48%
 当該項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっております。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
152,514 14,271 9.36%
 当該項目は医療機関の性質ごとに異なるため、他医療機関の値との単純比較は困難となっております。
更新履歴
2025/9/30
2024/9/30
2023/9/25
2022/9/28
2021/9/27
2020/9/28
2019/9/25
2018/10/9
2018/9/28
2017/9/29
2016/9/30