公衆衛生学は,人々の健康を保持増進させるための科学であるとともに,実践活動である。
つまり,公衆衛生学とは,疫学的手法を駆使して人々の健康を阻むあらゆる事象を対象にその関連要因を明らかにした上で,
予防対策を樹立し,またその対策の評価を行うという一連の過程を包含している。本講座では,そのコンセプトに沿って,以下のような研究を行っている。
(1)生活習慣病の効果的な予防対策とその評価:高血圧,糖尿病,がん等の関する疫学調査,臨床研究を通じ,効果的な予防対策の確立を目指した研究を行っている。
(2)高齢者の保健,医療,福祉に関する研究:山形県内外の自治体の要請を受け,高齢者の健康状態,医療受療状況,介護福祉,認知症予防活動などの研究を行う。
(3)山形県コホート研究:山形大学医学部メディカルサイエンス推進研究所が行っている分子疫学コホート研究の計画,実施,また,種々の疫学研究を行う。
(4)血液凝固関連因子に関する研究:血液凝固・抗凝固・線溶系に関わる因子について、血栓症や自己免疫性出血症との関連とそのメカニズムについて追求する。
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