@「婦人科腫瘍」,A「生殖生理」,B「女性ヘルスケア」とC「周産期」がおもな研究テーマです。基礎研究体制も医局内で整えることを重要視しています。
研究テーマ:
T.「婦人科腫瘍」に関する臨床および基礎研究
(1)臨床研究:悪性腫瘍の患者さんが多く,多くの悪性腫瘍手術を行うとともに,とくに卵巣癌の化学療法などの臨床研究を積極的に行っています。各種臨床研究グループに加わり,患者さんの登録・治療でも実績を積んでいます。
(2)基礎研究:婦人科癌の薬剤耐性化の分子メカニズム,分子標的治療の開発,癌幹細胞,酸化ストレスと婦人科癌に関する研究等を行っています。
(3)疫学研究:山形県全域の婦人科癌登録
U.「生殖内分泌学」に関する臨床および基礎研究
(1)臨床研究:難治性不妊症に対して,体外受精・胚移植治療などの生殖補助技術を用いた治療ばかりでなく,腹腔鏡および卵管鏡を用いた内視鏡下治療を積極的に行っています。
(2)基礎研究:卵成熟機構や卵の老化の分子メカニズムについての研究を行っています。また,核内受容体転写調節因子の子宮内膜増殖調節メカニズムについての研究を行っています。
V.「中高年女性の健康ケア」に関する臨床および基礎研究
(1)臨床研究:Surgical menopause が「脂質異常症」,「肥満」,「インスリン抵抗性」,「動脈硬化」に及ぼす影響について研究しています。内臓脂肪および皮下脂肪における機能の差異と女性ホルモンとの関係についても研究しています。
(2)基礎研究:血管内皮機能に及ぼすエストロゲン,プロゲスチンの影響を細胞内シグナル伝達や蛋白発現の面から解析しています。
(3)疫学研究:人口の異動が少ないことを生かした「疫学研究」にも力を入れています。将来,分子疫学的研究に発展させます。
W.「周産期」に関する臨床及び基礎研究
(1)臨床研究:合併症妊娠,産科合併症や胎児の診断・治療など,関係各科と連携し病因の解明や,診断精度の向上に取り組んでいる。近年は胎児骨系統疾患の遺伝子診断について取り組んでいる。
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