ご挨拶

 この度、第20回日本高精度放射線外部照射研究会を2009年7月18日仙台(仙台国際センター)にて開催させて頂くことになりました。20回目の記念すべき大会を、3次元原体照射を世界に先駆けて考案した高橋信次先生ゆかりの仙台の地で開催できますことは、大変な喜びと感じております。

 本研究会は、発足以来、体幹部の定位放射線治療技術を確立するとともに、機器の開発、臨床データの世界への発信、種々の治療技術の開発など、さまざまな側面で世界をリードする研究成果を上げて、まさに「切らずに治す放射線治療」の地位の向上に大変大きな役割を果たしてきておりますし、創設以来大変な努力を重ねてこられました、諸先生方の業績は歴史に刻まれるべきものと思います。
近年では、粒子線治療装置も急速な普及を見せており、また、新しい強度変調照射技術の導入や新しい線量計算アルゴリズムも取り入れられ始めております。多職種が一同に介して、これら、新しい高精度放射線治療の最新の研究成果を発表し、あるいは学ぶ、本研究会の役割はますます大きくなってきております。

 第20回大会のテーマは「ターゲットを知る」とさせていただき、教育講演の時間をやや多めに設定する予定としています。正確に照射する技術の精度はめざましく進歩していますが、標的はじっとしているわけではありません。呼吸や腸管、膀胱をはじめとする臓器の移動、あるいは体動により常に変化します。その標的の動きを知ることはさらなる高精度化を目指す際に、大変重要であります。また、定位精度の向上の割には、「どこをターゲットにすべきか?」に関する研究はやや立ち後れている感があります。原点に立ち返って、ターゲットにつき、病理・画像診断、あるいはコンセンサス形成の点から見直せる機会になればと考えています。

 仙台は杜の都と言われます。7月は特に緑が美しい時期です。会場の仙台国際センターは伊達政宗の居城である青葉城の麓、広瀬川と市街にも近い大変美しい環境にあります。また、仙台は松島、蔵王など海、山の観光地にも恵まれておりますし、私どもの施設があります、山形市も仙台からバスで約1時間、芭蕉ゆかりの山寺や大河ドラマ「天地人」ゆかりの米沢へのアクセスも良好でありますし、良質の温泉にも恵まれております。学問と併せまして初夏の東北も楽しんでいただけたらと思います。

 なお、本研究会は前日7月17日の第18回日本定位放射線治療学会(会長:古川星陵病院城倉英史先生http://jssr2009.umin.ne.jp/)
に引き続いて開催されます。両方の会に参加される先生には割引共通参加費の設定を行います。併せて御参加いただければ幸いです。

当番世話人:根本 建二 (山形大学医学部放射線腫瘍学講座)