| 月山 | |||||
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立春も過ぎてだいぶ経ちましたが、今年は例年になく暖かい冬でした。
4Fの西側非常階段から雪に覆われた月山の優美な姿が望見できます。 未だ生を知らず 焉ぞ死を知らん これは森敦(1912年-1989年)の著した「月山」の冒頭の一文です。 自らに沈黙と流浪の人生を課した著者は、月山に辿り着きその幽玄な 世界の1年間を著作しました。医学部構内から眺める月山の山容は 美しいのですが、そこには雪に埋もれ長い冬に耐えなければならない 幽冥の世界があるのかもしれません。 |
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| 月山の麓、西川町岩根沢に1945年5月から1948年夏まで小学校教員 として滞在した四季派詩人の丸山薫(1899年 - 1974年)は、月山 山麓での生活を題材として作品「北国」、「仙境」などを発表して います。この詩の中の人たちと同様の私たちにも、もうすぐ 春がやってきます。 |
![]() 基礎棟から見える月山 |
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嘗て 私が住んでいた暖い国々で 南の繁華な都市々々で 遭い また 親しくなった 幾人かの人達 私に耳慣れぬ重たい訛で話しかけ 拙い片言のような言いまわしで語り 訊ね返せば 少年のように顔を赧らめたり 怒ったように口を緘んでしまった あの人達 当途もなく 不意に私を訪ねて来て いつまでも黙って坐りこんでいた 孤独で 侘びしそうだった あの人達 いつも その背に 仄青い雪の明かりをひいているようだった 北国生れの あの人達 けれど あの人達のふる里に私が住んで 一冬を この炉端の交りの中に送れば 人々のこころと生活は充分に直截で明かるく 人々の貌も草木のように生々している 何処にいるのだろうか あの人達 帰って来るがいい あれら 漂泊の寂しい影よ 北の国にも春が来て 遠山脈のひかりはまぶしく 雪溶けの野に谷に 堅香子や雨ふり花も咲こうという いま |
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| 平成28年 2月22日 | |||||
| 藤井 聡 | |||||
| 過去の教授挨拶 |
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