過程(Process)を大切にしよう
 夢はいつも私を裏切りました。過去を振り返れば、第一志望には受かりませんでした。 また、好きになった人には振り向いてもらえませんでした。そして、やりたい仕事には 就くことは出来ませんでした。しかし、夢をかなえることができなかった人生は「つまらない人生」 でしょうか?負け組なのでしょうか?

 「負け組」になるのを恐れるあまり、何が何でも「勝負ごと」に捉える人がいます。勉強 でも、仕事でも、恋愛でも、家庭でも勝つことに拘り、手段を選ばない。勝ったあとは自 分の勝手、「あとは野となれ山となれ」という考え。その癖、負けたら負けたで、他人に 責任を転嫁するのが日常茶飯事で、外面だけは良いという、非常に厄介な人です。そうし て勝ち取った「結果」で「夢をかなえた」としても、所詮、にせものなのですね。また、 そのような人に支配された環境にいる人間を不幸な状況に陥れ、凄く苦労させます。

 世の中の仕事の大半は、チマチマとしたつまらないものなのですが、「仕事が出来る人」 を見ていますと、どんな仕事でも「過程(Process)」を大切に、丁寧に仕上げていくようです。

 「病者の祈り(作者不詳)」は、ニューヨークリハビリテーション医学研究所の壁に書き残 された詩で、戦場で負傷した兵士が落書きしたものです。夢がかなわなかった人の多くは挫 折感を訴え、いつしか恨み節を口にしながら人生を終わるようです。しかし、この詩の作者 は、夢破れた人生の過程で現実を素直に受け入れ、過程を大切にすることが出来たらしいのです。

 過酷な現実でも素直に受け入れ、過程を大切にして丁寧に生きる、すなわち、「どぶの中でも 真剣に生きる」ことで結果が得られるものと思えます。人生はいつも過程の中にあり、丁寧に 生きている限り夢を持ち続けることができます。

病者の祈り
【作者不詳】

大事を成そうとして、力を与えてほしいと神に求めたのに、
慎み深く従順であるようにと弱さを授かった。
より偉大なことができるようにと健康を求めたのに、
よりよきことができるようにと病弱を与えられた。
幸せになろうとして富を求めたのに、
賢明であるようにと貧困を授かった。
世の人々の賞賛を得ようとして権力を求めたのに、
神の前にひざまずくようにと弱さを授かった。
人生を享受しようとあらゆるものを求めたのに、
あらゆることを喜べるようにと命を授かった。
求めたものはひとつとして与えられなかったが、
願いは全て聞き届けられた。
神の意にそわぬものであるにもかかわらず、
心の中に言い表せない祈りは
すべて叶えられた。
私はあらゆる人の中で
最も豊かに祝福されたのだ。
 

A CREED FOR THOSE WHO HAVE SUFFERED
【AUTHOR UNKNOWN】

I asked God for strength, that I might achieve
 I was made weak,
that I might learn humbly to obey...

  I asked for health, that I might do greater things
 I was given infirmity,
that I might do better things...

I asked for riches, that I might be happy
 I was given poverty,
hat I might be wise...  

I asked for power, that I might have the praise of men
 I was given weakness,
that I might feel the need of God...

 I asked for all things, that I might enjoy life
 I was given life, I might enjoy all things...

 I got nothing that I asked for
- but everything I had hoped for
 Almost despite myself, my unspoken prayers were answered.

 I am among all men, most richly blessed!

 This creed is hung on a wall at a waiting room of Institute of Rehabilitation Medicine, 400 East 34th Street NYC.

平成27年 3月13日
藤井 聡

過去の教授挨拶

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