| 雪の山形と詩 | |||||
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2011年の新年を迎えました。北国に暮らし、毎日降り続ける雪に埋もれた日々を送っていますと、丸山薫の幾つかの詩が浮ん
できます。丸山薫は数年間を山形県西川町で小学校の代用教員として過ごしました。雪深い西川町岩根沢には丸山薫記念館が
あり、そこを訪ねますと、今でも「薫先生」と地元の人たちに親しみをこめて呼んでいます。西川町では丸山薫の詩が愛唱さ
れており、小中学生を対象にした詩のコンクールの丸山薫少年少女文学賞「青い黒板賞
」が設けられています。 下の詩は、絵本を見て親子が語り合っている情景を描写した詩です。橇で旅を続ける旅人は、私達の人生を象徴しているよう に思えます。 |
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| 平成23年 1月21日 藤井 聰 | |||||
| 未来へ | |||||
| 父が語った 御覧 この絵の中を 橇(そり)が疾く走っているのを 狼の群が追い駈(か)けているのを 馭者(ぎょしゃ)は必死でトナカイに鞭(むち)を当て 旅人はふり向いて荷物のかげから 休みなく銃を狙(ねら)っているのを いま 銃口から紅く火が閃(ひらめ)いたのを |
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| 息子が語った 一匹が仕止められて倒れたね ああ また一匹躍(おど)りかかったが それも血に染まってもんどり打った 夜だね 涯(はて)ない曠野(こうや)が雪に埋れている だが旅人は追いつかれないないだろうか? 橇はどこまで走ってゆくのだろう? |
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| 父が語った こうして夜の明けるまで 昨日の悔いの一つ一つを撃ち殺して 時間のように明日へ走るのさ やがて太陽が昇る路のゆくてに 未来の街はかがやいて現れる 御覧 丘の空がもう白みかけている |
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| (丸山薫 詩集『涙した神』から) | |||||
| 丸山 薫(まるやま かおる、1899年 - 1974年)。東京高等商船学校中退後、第三高等学校入学および卒業。東 京帝国大学文学 部国文科に入学。第九次「新思潮」の同人になる。1933年(昭和8年)に堀辰雄らと「四季」を創刊し、翌 年「幼年」で文芸汎論 詩集賞受賞。1945年(昭和20年)から1948年(昭和23年)までの4年間、山形県西川町岩根沢の小学 校で代用教員を務め、そのか たわら、北国の生活を題材として創られた作品「北国」、「仙境」などを発表しています。 | |||||
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| 2011年1月21日の医学部構内の風景 | |||||
| 過去の教授挨拶 |
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