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1.高次脳機能科のメッセージ

 高次脳機能科は、脳損傷による神経症状の中で、失語、健忘などの高次脳機能障害を専門に診る診療科です。社会的に大きな問題となっている認知症も高次脳機能障害のひとつです。脳の病気を診る診療科は、脳神経外科、神経内科、精神神経科、小児神経科など多岐に渡りますが、当科では患者の年齢や疾患の種類によらず、高次脳機能障害を呈する患者に、様々な手法を用いて横断的診断・評価を行い治療に結び付けています。
 高次脳機能を診察する上で神経領域の知識が必要なため、当科に従事する医師は、神経内科、脳神経外科、精神神経科、小児神経などの各診療科で基礎的な知識を学び、その上で高次脳機能障害に関する横断的な診療技術を身に着けることが期待されます。
 大学病院では神経心理学的診察を主体とした外来診療のほか、脳神経外科と連携して硬膜下電極埋込による脳機能マッピングやfMRIを用いた術前評価、腫瘍摘出術における機能温存のための覚醒下脳機能マッピングなどを行っています。神経系の疾患は治療後も後遺症を残す方が多く、機能改善のため継続的な支援が必要です。リハビリテーション部と連携した言語訓練や、福祉関係の方と連携して退院後の支援体制作りも我々の仕事です。また、県内各地域の関連病院で、高次脳機能障害者支援センターでの専門外来や認知症専門外来も行っています。


2.研修内容と特徴

 高次脳機能障害について総合的に学ぶために、後期研修として全国で初めて『行動神経学コース』を創設しました。希望により神経内科と精神神経科での研修を組み入れて、高次脳機能診療に必要な知識と技術を横断的に研修することができます。また神経内科の専門臨床研修プログラムの一部として、高次脳機能科で研修することもできます。
 初期研修の希望科で高次脳機能について学びたい、後期研修で行動神経学コースをとりたい、学位(医学博士)取得を目的に研究したいなど、いずれにも柔軟に対応します。

  研修内容
初期研修
(卒後1-2年)
・医療全般に関する基本的な診療技術の習得
・高次脳機能障害についての基本的診察・評価を学ぶ
・高次脳機能障害の原因となる疾患について基本的な診療を身につける。
後期研修
(卒後3-4年)

・原因疾患を踏まえて、高次脳機能障害に関する診察ができる
・高次脳機能障害の原因となる疾患を理解し、関連各科と協力して治療できる
・高次脳機能障害に対するリハビリテーションの方法を理解する
・症例検討会を通して種々のデータをまとめ、重要な知見を抽出することができる
・臨床例を通して得られた知見を、学会・論文などで発表できる

(卒後5-7年)

・高次脳機能に関する臨床研究の方法を学び、自ら立案・実施できる
・神経生理学的、神経機能画像的手法の長所・短所を理解し、高次脳機能の神経基盤を知るために実際に応用することができる
・臨床的・実験的研究から得られた成果を国外・国内の学会・雑誌に発表できる
・高次脳機能障害患者の社会復帰に向けて、他職種の人々と連携していく方法を身につける



3.キャリアパス・取得可能な専門医、認定医

神経系の疾患を診療する上で高次脳機能障害に関する知識は必須です。
神経に関わる診療科の中で高次脳機能の知識をもったスペシャリストが望まれています。


4.問い合わせ先
直通電話 023-628-5426
担当者名 斎藤 尚宏
E-mail kouji@mws.id.yamagata-u.ac.jp
URL http://www.id.yamagata-u.ac.jp/Higherbrain/index.html