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1.臨床腫瘍学講座(腫瘍内科)のメッセージ

 山形大学医学部臨床腫瘍学講座は、平成19年6月に新設された分野で、山形大学医学部附属病院では腫瘍内科として診療を担当しています。
我々は、抗がん剤などの薬物を使ってがんの治療を行うとともに、外科治療・放射線治療を組み合わせた集学的治療や緩和治療など最適と考えられるがんの治療法を提示し実行する、がん治療のトータルコーディネーターの役割を担っています。
 がんの薬物療法は、この10年で急速に進歩してきました。分子標的薬剤を中心とした新規薬剤も続々と導入され、その急速な進歩について行くには片手間では難しく、専門に行う医師(腫瘍内科医)が強く求められています。しかし、日本における腫瘍内科医の養成は始まったばかりで、需要に全く追いついていないのが現状です。
 本講座は、山形県における薬物療法を中心としたがん治療においては、県内の指導的立場に立って、がん薬物療法の羅針盤の役割を担うとともに、腫瘍内科医の育成に努めています。

2.研修内容と特徴

 臨床腫瘍学講座は、後期研修を修了した時点で日本臨床腫瘍学会の「がん薬物療法専門医」の取得が可能となる研修内容を用意しています。
 初期研修の間は、基盤学会である日本内科学会認定医を取得のために必要となる症例経験を積めるように研修コース設定の相談に乗っています。日本内科医学会認定医では、研修期間中に、総合内科(救急症例や中毒症例も含む)および内科の9分野(消化器、循環器、内分泌・代謝、腎臓、呼吸器、血液、神経、アレルギー・自己免疫性疾患、感染症)の各種疾患の診療を経験することを求めています。また、外科転科例と剖検例の経験も必要要件となっています。こうした要件を満たす初期ローテーションのコース設定が重要と考えます。また、腫瘍内科が主として受け持つ進行がん患者においては、全身管理が必要となります。そのため、外科系における研修を組み込むように勧めています。
 後期研修においては、日本臨床腫瘍学会の「がん薬物療法専門医」のためのカリキュラムが有り、それに基づく遺漏無き症例経験が可能となるよう配慮しています。専門医取得のために日本臨床腫瘍学会は、造血器、呼吸器、消化器、肝・胆・膵、乳房、婦人科、泌尿器、頭頚部、骨軟部、皮膚、中枢神経、胚細胞、小児、内分泌、原発不明の腫瘍のうちから、総数30例を経験して受持患者病歴要約にまとめ、その30例には、造血器、呼吸器、消化器、乳房から各3例ずつ、計12例を必ず含むものとすることを求めています。また、併せて骨髄穿刺・骨髄生検、腹腔穿刺・胸腔穿刺・胸膜癒着術、腰椎穿刺による化学療法、皮下リザーバーの植え込み・これを介した化学療法を経験することが望ましいとされています。これらの要件は、当科における後期研修で可能となっていますが、不足が生ずる場合は、院内診療科と協力して症例経験のサポートを行います。
がん薬物療法専門の取得後、個々の希望に配慮したキャリアパスを考えていきます。


3.キャリアパス・取得可能な専門医、認定医
初期研修

・山形県では、腫瘍内科としての研修は山形大学附属病院のみ最大6か月可能です。
・山形大学附属病院では、腫瘍内科に将来進むと進まざるとにかかわらず、悪性腫瘍の薬物療法に興味のある場合、腫瘍内科を研修先として3か月選択することは可能です。

後期研修
・臨床腫瘍学講座(腫瘍内科)医局入局の上、がん薬物療法専門医を目指した研修をしていただきます。
・学位取得を希望する場合大学院の入学を勧めます。
・専門医のみ目指すことも可能です。

専門医(がん薬物療法専門医)取得
・専門医取得後は、がん診療拠点病院で勤務を紹介します。特に山形県では、山形大学附属病院以外には専門医がおらず、県内がん診療連携拠点各病院から要請が来ています。
・希望があれば、大学での勤務・国内外での研修・留学について相談・紹介いたします。
・大学・病院等循環型教育に対応します。


4.問い合わせ先
直通電話 023-628-5224
担当者名 福井忠久
E-mail tfukui@med.id.yamagata-u.ac.jp
URL http://www.id.yamagata-u.ac.jp/Med_Oncology/nyukyoku.html