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1.歯科口腔・形成外科(形成外科)のメッセージ

 形成外科と歯科口腔外科が合体した講座です。口唇顎口蓋裂児の出生前(画像診断で妊娠中診断される場合)の家族の精神的ケアから術前口蓋床の作製、唇裂手術、口蓋裂手術、顎裂部骨移植、歯科矯正、顎骨矯正など一貫した治療に携わっています。口唇口蓋裂児のご家族に対して、治療計画、内容、サポートなどを説明し、担当治療者間でも一貫した治療経過が把握できるように、独自の手帳を作成し配布しています。この治療には、山形県立総合療育センター言語療法士の先生方による言語訓練・評価が行われています。また顔面外傷、口腔内癌の治療も機能的、整容的に考慮した治療、頭蓋縫合早期癒合症などの先天性疾患の中顔面領域の骨切り治療が講座内で可能となっています。


2.研修内容と特徴

 形成外科として、大学病院にて、年間新患患者数 約280名、手術治療件数 約240件です。これを現在3人のスタッフで治療にあたっています。大学病院の特徴として、多くの診療科とのコラボレーションで、高度で難しい患者さんの治療を行っています。

●コラボレーションの例
 口腔外科; 唇顎口蓋裂の一貫した治療体制。中顔面領域の骨切り治療。
 頭頸部外科;遊離皮弁移植による機能・整容面の再建。
 整形外科; 軟部悪性腫瘍の広範切除後の機能再建、四肢主要血管再建。
 泌尿器科; 前立腺癌手術における海綿神経再建。
 循環器内科;慢性閉塞性動脈硬化症や糖尿病による虚血下肢の創傷治療。
 内分泌内科;女性化乳房患者の治療。
 乳腺外科; 乳房癌術後の乳房再建
  ※エキスパンダー、インプラントによる再建が保険適応となり、自家組織再建とともに再建の選択肢が増えました。
 消化器外科;胃管や大腸を用いた食道再建における血管付加。腹壁再建、会陰部再建。 
 血管外科; 虚血性下肢患者の抹消の血行再建、患肢温存。
 その他;外科手術後の創傷治癒遅延や放射線照射後難治性潰瘍に対する創傷治療。

●対象となる患者さん
 新生児から高齢者の方まで幅広く、扱う部位も頭部から足趾まで幅広く、興味がつきることはありません。

●マイクロサージャリーの応用
 顔面神経麻痺に対する神経移植、筋移植による動的再建。レイノー症候群に対する四肢血管外膜切除による血流付加。

●女性としてキャリアアップ
 長時間の手術を行うことも多いのですが、体力というよりは集中力と技術が勝負どころで、皆さんの先輩である女性医師が重責を負っても涼しい顔でこなしています。結婚、出産を経験し、第一線で活躍している先輩がいます。女性にとって、きめ細かい手技、 治療は得意とする分野で、患者さんもやさしい女医さんを求めています。一次外傷からがん治療の再建まで、幅広い分野ですが、外科系女医としてのキャリアアップに適していると思います。

●外科系診療科希望者の方へ
 研修期間に、是非、当科の研修を希望してください。当科の中から外科系の科の様子が鳥瞰図のようにわかると思います。また研修期間中に形成外科の組織の扱い方やマイクロサージャリーの技術に接することはどの外科分野に進んでも有益であると思います。




3.キャリアパス・取得可能な専門医、認定医

卒後3年目
 創傷治癒治療一般の実践 マイクロサージャリー技術の習得 外科系関連科の癌治療の
 実際を学ぶ 

卒後4年目
 新生児検診を行い、外表異常をはじめとする先天異常・小児医療を学ぶを
※この間に口唇裂形成、血管吻合、皮弁採取などの執刀を予定
卒後5、6年目日本海総合病院で外傷の最前線を実地研修
※この間に外傷から再建手術まで幅広い疾患の執刀を予定

形成外科専門医資格
 研修二年修了時点で日本形成外科学会に入会し、大学病院と日本海総合病院・形成外科
 の研修計4年で受験資格が取得可能。

関連病院:日本海総合病院 山形済生病院 公立置賜総合病院
協力病院:山形県立中央病院 山形市立病院済生館 


4.問い合わせ先

直通電話  023-628-5413
担当者名 医局長 菊地憲明
E-mail nkikuchi@me.id.yamagata-u.ac.jp
URL http://www.yamagata-u.net/