初期研修カリキュラム    後期研修プログラム     HPへ>>

1.脳神経外科のメッセージ

 脳神経外科は、脳・脊髄に生じる血管障害、腫瘍、外傷、先天奇形、感染などのすべての疾患を対象とし、予防、急性期治療、慢性期治療を網羅的に対応できる基本診療科の一つです。従って、幅広い見識を持ち、日進月歩で進化している診断・治療を身につけるべく努力を怠らない姿勢でグローバルな視点でものをみることができる人材が求められます。
当院では本邦でも先駆けて1.5 Tの術中 MRIが導入され、その他3.0T MRI、ニューロナビゲーションシステム、MEG(脳磁図)、サイクロトロン/PET-CTなど、脳神経外科診療に必要なハードがほぼ全て整備されている全国でも有数の施設です。さらに当教室を主宰する嘉山孝正教授は2013年9月より日本脳神経外科理事長にも就任され、ハードだけでなく世界レベルの手術、診療、研究を学ぶ環境が整っています。若いみなさんが存分に力を発揮できる環境が用意されています。是非、脳神経外科という学問に興味があり、やる気に満ち溢れている若い力を我々のもとで伸ばしてみませんか。

 


2.研修内容と特徴

 一番の眼目は全身管理を学ぶことです。指導医とともに入院患者を担当医として受け持ち、様々な脳神経外科疾患の周術期管理をマスターします。救急診療では急性期脳血管障害(脳卒中)、頭部外傷に対する迅速かつ適切な判断を行えることを目標に研修します。手術は局所麻酔下の脳室ドレナージあるいは慢性硬膜下血腫から始まり、下記の如く徐々にステップアップしていきます。 
現在、専門医取得には、術者として穿頭術 10例、シャント手術 10例、開頭・閉頭手技 10例 、顕微鏡下手技 5例の経験が必要で、さらに管理経験として良性腫瘍 10例、悪性腫瘍 10例、虚血性脳血管障害 10例、脳内出血 10例、くも膜下出血 10例、外傷 20例、脊椎・脊髄・末梢神経疾患 10例、小児脳神経外科疾患 5例、機能 5例、終末期患者 5例、リハビリ患者 5例必要となっています。非常に多岐にわたっておりますが、当科及び関連病院での研修で問題なく経験できる症例数です。また、臨床だけでなく基礎研究への積極的参加も受け入れています。単なる臨床経験のみならず、アカデミズムも学べるところも特徴です。

〈具体的な研修プログラム・到達目標〉
卒後3年目: 外科の基本手技(皮膚縫合、皮膚切開など)を学ぶ。脳血管撮影を学ぶ。
慢性硬膜下血腫や脳室腹腔短絡術、急性硬膜外、下血腫除去術の執刀。
卒後4年目: 定位的脳生検術や定位的脳内血腫除去術の執刀。開頭・閉頭術を学ぶ。
卒後5年目: 顕微鏡下手術の手技を学ぶ。顕微鏡下脳内血腫除去術の執刀。
シルビウス裂の開放など。
卒後6年目: 専門医資格取得に必要な幅広い知識。技術を身につける。
脳動脈瘤、髄膜腫の執刀。
卒後7年目: 専門医資格取得。

 専門医取得のためには3年以上の脳神経外科臨床専従が必須であり、当科では関連病院と連携して効果的に研修を行える環境を整えています。脳神経外科専門医試験の合格率は他の診療科と比べ低いといわれていますが、当科では高い合格率を維持しています。
 専門医取得後は、各自の希望するsubspecialty(脳血管障害、脳腫瘍、血管内治療、てんかん、機能的脳外科、神経内視鏡など)を中心に学び、さらに専門医または認定医取得を目指します。



3.キャリアパス・取得可能な専門医、認定医

 当科でのキャリアパスを示します。専門医取得後(7年目以降)は様々な道が開けています。要は一般脳神経外科以外に何を専門として診療及び研究を行っていくのかです。将来の自分をどのようにイメージするかは各自異なりますから、一つの参考にしていただければと思います。


4.問い合わせ先

直通電話  023-628-5349
担当者名 小久保 安昭
E-mail ykokubo@med.id.yamagata-u.ac.jp
URL http://www.id.yamagata-u.ac.jp/NeuroSurge/NeuroS-j.html