学生諸君へ

  1. 早期医学・医療体験学習 1年生の8月から9月

    【授業の目的】
    医学部入学後に初めて医療現場を体験することとなる本実習の第一の目的は、“医の原点”である救急医療の生の現場を垣間見ることで各人の医療に対する関心を高め、それを維持できるよう医学的に解釈することにある。実習日は消防署に待機し、119番救急要請に応じて救急隊員と共に速やかに救急車に搭乗し、救護の現場から病院への搬送まで救急医療現場を間近で見学する。急病や大怪我を患った傷病者とその家族の心理状況を考える機会を得ると同時に、様々な状況にも迅速かつ的確な救護を展開していく病院前救護活動について学習し理解する。
    【成績の評価】
    事前に定められた評価基準に基づいて点数化し、総合得点での評価を行う。

  2. 基本診療学(救急) 4年生の4月から5月

    【授業の目的】
    救急医療は“医の原点”と言われるように、急な病や怪我などで救急車を要請したり、自ら外来受診したりすることで診療が開始され、患者の訴えに基づいて診察・検査・治療を迅速かつ効果的に組み立てていく医療のことである。病勢評価に関わってくる重要な因子は、「緊急度」すなわち時間的猶予と、「重症度」すなわち生命機能予後に関る重大性の2つであり、これらの程度によって、診療スピードや医療資源の選択と人材登用とをコントロールしなくてはならない。診察アプローチはバイタルサインと意識レベルの評価に始まり、生命に危険を及ぼす病態を優先的に治療しながら同時に全身検索と鑑別診断を進めていく、この点が他の内科や外科診療などのアプローチとは大きく異なる。それゆえ、本授業の目的は、ショックや心肺停止状態、外傷・熱傷・急性中毒など救急診療に特徴的な危機的病態に加え、総論的に、緊急度・重症度、1次~3次救急医療システム、病院前救護・病院前診療、災害医療などへの理解を深めてもらうことに尽きる。
    【成績の評価】
    講義内容の理解度や推奨テキストでの自学自習効果を見るために、試験期間内に多肢選択問題式の筆記試験を行う。
    合格基準に満たない者に対する再試験は行わない。
    出席状況を規定の出席基準に基づいて評価する。
    講義時間内や終了後における自発的な質問およびその内容により、積極性や学習態度を評価する。

  3. 臨床実習(救急医学)

    ベッドサイドラーニング(必修) 4年生の10月から5年生の7月まで
    クリニカルクラークシップ(選択) 5年生の8月から6年生の6月まで

    【授業の目的】
    救急ならびに集中治療の臨床現場における患者中心の医療を実体験することで、基本診療学(救急)、基本診断学、基本診療技能学などの講義で習得した知識を現実的なものとして更に理解を深めていく。そのため、実習開始前に講義の内容を復習しておき、すぐに活用できるよう準備しておくことが肝要である。次いで、知識に基づいた基本的診療技術の習得へと発展させていき、卒後臨床研修における救急医療研修にスムーズに移行できるよう必要不可欠な知識と技術を体得し、目の前にある救急診療現場のイメージを掴んでおく。
    【成績の評価】
    講義内容の理解度、実践的救急診療学の知識、推奨テキストでの自学自習効果を見るために、多肢選択問題式の筆記試験を行う。
    合格基準に満たない者に対する再試験は行わない。
    出席状況は、規定の出席基準に基づいて評価する。
    講義時間内や終了後、発表会を含む実習期間中における自発的な質問およびその内容により、積極性や学習態度を評価する。