ご挨拶
■ はじめに (The statementof
professor)
諸君は今,卒後の進路をどうするか,思い悩んでいることであろう.
卒後の進路を選択する場合のキーは非常に多い.「臨床か基礎か,あるいは社会医学か」,「臨床に行くとすれば何科か」,「大学院に行くか,とりあえず初期研修をするか」,「山形に残るか,別なところへ行くか」等が主なキーであり,それを決めるにあたり,先輩の引きや親の勧め,収入,将来性,教授の人柄,教室のアクティビティ,生活環境(山形の町に対する愛着)等々の諸君をとりまく要因が考慮される.基礎医学の魅力にとりつかれ,将来研者をめざす諸君は躊躇することなく基礎医学の大学院の門をたたけばいいが,それ以外の思い悩む諸君(これが大半と思うが)に対しても私は,大学院に進学することをお勧めする.本学の大学院は,講座間の連携がとれていて,基礎・社会医学系の大学院の諸君も初期臨床研修ができるし,臨床系の大学院の諸君も基礎・社会医学系で研究できる仕組みになっている.この仕組みを利用しない手はない.それこそ,教授の人柄や教室のアクティビティなどを考慮して適当と思われる講座の大学院に入り,臨床経験を積みつつ研究活動に従事し,学位を頂戴した時点で,その間の経験や興味をもとにして医師としての本当の進路を決めるというのが最善でないかと思う.
深尾 彰