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山形大学大学院医学系研究科

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研究テーマ(川崎 良)Current Research

川崎研究室(眼科疫学研究チーム)


川崎研究室では「眼科疫学研究チーム」として眼科領域の疫学研究を中心としながら、生活習慣病とよばれる糖尿病、高血圧、肥満、脂質異常症、脳卒中や心臓病の診断、治療、予防につながる研究を目指しています。
“眼は全身の窓”という言葉がある通り、生活習慣病や様々な全身の病気の兆候が眼から見つかることがあります。私たちはそのような兆候をより早く、より正確に、より定量的に捉え、健康増進、予防医学に活かす研究をしています。

臨床的な着眼点を背景として疫学研究からの発見を「人」に応用します。

研究リーダー・川崎良は山形大学眼科・山下英俊教授のもと眼科専門医として糖尿病網膜症を始めとする重症で失明の危険を伴う眼疾患の診断と治療に取り組んで来ました。しかし、当時の最新の手術を行なっても避けられずに失明に至る患者を目の前にしたときに、予防医学の観点からの対策が必要だと強く感じるようになりました。この経験は今でも疫学研究を行う原動力になっています。医療の現場で必要とされていながら見過ごされていることを見出し、疫学研究の手法で臨床に還元できる、「人」に応用できる研究を目指します。

地域との接点を大切に、「人」の健康増進・疾患予防に貢献します。

今では世界的にも「Funagata Study」として知られる山形県舟形町研究に2000年以降、眼科検診プログラムを加える計画に加えていただき、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症を始めとする加齢性眼疾患の疫学研究に関わらせて頂きました。そのときに、世界的に評価されるような舟形町研究も、そこに住む「人」、そして、それを見守る保健師や町のスタッフ、そして研究者の密な接点があって始めて成り立つのだということを学ばせて頂きました。その結果、舟形町研究における眼科の疫学研究は当時資料が乏しかったアジアにおける信頼出来る疫学情報であるとして国内外から評価をいただくことができました。この経験から、さらに山形を中心として行われてきたグローバルCOEプログラムのデータを用いて研究を発展させていきたいと思っています。

信頼できる、そして「人」に活かせる情報を提供します。

どのような研究であっても、症状や所見を信頼出来る方法で、また、再現性を高く保ち、定量的に評価することが重要です。例えば眼の状態を直接捉えることができる眼底写真ですが、これまでは判定者が主観的な判断で評価をすることが多く、再現性が低くなることがあるという問題がありました。そこで、国内外の医用工学研究者の技術開発を受けコンピューターを用いた画像解析、より正確な評価を目指した定量的測定技術を眼底写真判定に応用する研究を行なっています。より微細な変化を正確に捉えることが可能となれば、病気を早期に発見することはもちろん、病気の発症を予測する検診法としての応用の可能性も開けるものと期待しています。眼底検診から眼の病気、生活習慣病から地域の人々を守る、それが私たちの目標です。

共にはたらく「人」、そしてネットワークを築きます。

舟形町研究をはじめとする眼科疾患の疫学研究に関わった経験から、世界各国で同じような疫学研究を行っている研究者と交流する機会をいただきました。そのような研究者と一緒に知恵を出し合い、そして情報を交換、共有することの大切さを実感しつつ研究をさせていただいています。各国の研究者と共同でアジアにおける加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、強度近視などに関する国際メタ解析を10カ国以上のデータを統合して行なっています。

“Think Globally, Act Locally"
「世界規模で考え、目の前の課題に積極的に取り組む。」

これが私たちが目指す公衆衛生、疫学研究の姿です。国内外の世界第一線で活躍する臨床医・研究者と常に交流し、最先端の医学研究の動向に触れつつ、同時に山形の地で地域と共に、「人」と共に、何が求められているのか、いや、私達に何ができるのかを常に問いながら研究を行なっています。

業績(2013.1〜2014.12)

川崎研究チーム業績2013.pdf へのリンク
川崎研究チーム業績2014.pdf へのリンク

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