山形大学整形外科 腫瘍診療班 ご案内


【担当医師】   小山内 俊久(おさない・としひさ) 講師
         土屋  登嗣(つちや・たかし)   医員

【外来診療日】  月曜日(小山内担当)・水曜日(土屋担当)、予約制
           ※紹介状ご持参の方は予約不要ですが、初めに新患担当医が診察します。

【手術日】    火曜日・木曜日

【診療の内容】 ・四肢、体幹部の骨腫瘍・軟部腫瘍の治療
         
-整形外科では腕、手、脚、足(=四肢)や、背中、腹(=体幹)の表面にで
           きた腫瘍を治療します。

         
-骨に発生する腫瘍を骨腫瘍と呼びます。大きくならない限り体の表面から
           触ってもわかりません。レントゲン写真で見つかります。
         -骨以外の柔らかい部分に発生する腫瘍を軟部腫瘍と呼びます。しこりやはれ
           として気づきます。

【主な検査】  ・レントゲン写真 :骨の変化を調べます。
        ・MRI:腫瘍の大きさや範囲、神経や血管との位置関係を調べます。
        ・CT:肺や肝臓など、内臓に転移していないかを調べます。
        ・シンチグラフィー:全身を一度に撮影し、他の場所にないか調べます。
        ・血管造影    :血管に造影剤を入れて血管の走行を調べます。
        ・組織検査    :組織の一部あるいは全部を取って、良性か悪性かを調べます。

【良性腫瘍の治療】
        ・良性骨腫瘍の場合、骨の表面に窓を開けて腫瘍を掻き出します。欠損部には人工
         の骨や自分の骨を充填します[病巣掻爬術+骨移植術]。
        ・ 良性軟部腫瘍の場合、腫瘍だけを摘出するので機能傷害が残ることはほとんど
         ありません[腫瘍摘出術]。
【悪性腫瘍の治療】
        ・病名はもちろん病状がわかるように、繰り返し詳しく説明します。患者さん自身
         にお話をすることを原則とします[インフォームド・コンセント]。
        ・できる限り四肢の切断を行わない治療を目指します[患肢温存療法]。
        ・手術前と手術後に薬の治療を行うことがあります。腫瘍を小さくしたり、転移を
         予防することが目的です[術前・術後化学療法]。
        ・手術では腫瘍に近いところにある正常な組織もいっしょに切除します。取り残し
         をなくし、再発を防ぐことが大切です[腫瘍広範切除術]。
        ・ 骨や筋肉を切除した場合、無くなった部分を色々な方法で再建します[人工関節、
         熱処理骨、血管柄付き骨移植、筋移行、筋皮弁などの応用]。

【特殊な治療】 ・小児の悪性骨腫瘍に対する患肢温存手術
         
-成長途中の子供では手術をした脚としない脚で、長さが変わってきます(=脚長差)。
           個々の患者さんに合うように特別注文した、伸長可能な人工関節を用いて脚長差を補正します。
        ・癌骨転移の保存療法
         
-乳癌や前立腺癌は骨に転移しやすい癌です。手術をしない治療を保存療
           法と呼びますが、欧米では骨吸収抑制剤の点滴による治療が広く行われています。抗癌剤と異
           なり重い副作用が無く、手術をしなくてもすむ場合があります。
        ・ 電撃化学療法
         -
身体の表面に発生した腫瘍に電流を流し、細胞膜に穴をあけて抗癌剤を局所投与します。
           吐き気や脱毛などの副作用が無く、繰り返し行うことができます。

【主な研究テーマ】
        ・ 骨腫瘍の診断、治療における骨代謝マーカーの解析
        ・ 骨軟部腫瘍の染色体核型解析
        ・ 転移性骨腫瘍(癌骨転移)に対するビスフォスフォネート療法
        ・ 悪性骨腫瘍に対する化学療法とビスフォスフォネート療法の併用効果
        ・ 腫瘍広範切除後の人工関節による再建術
        ・ 電撃化学療法の臨床応用