習得すべき手技や手術経験目標数など
1年時  
2年時  ○脳神経外科救急時対応マスター
  ( 神経学的所見のとり方、気管挿管、腰椎穿刺、IVHカテーテル挿入)
 ○救急管理・全身管理
  (栄養、肺炎、肝腎障害、心不全)
 ○脳血管撮影 (50例)
 ○手術手技
  (脳室ドレナージ:10例、慢性硬膜下血腫:10例)
3年時   ○主な疾患
  (脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷等)の診断・治療法の理解、習得
 ○手術手技
  (脳室-腹腔シャント術:10例、頭蓋骨形成術:5例、急性硬膜外血腫:5例
   テント上開頭術:20例)
4年時   ○主な疾患
  (脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷等)に対する独力での対応
 ○特殊疾患(脊髄病変、小児奇形、機能的脳疾患)の診断・治療の理解
 ○手術手技
  (開頭術全般:30例、後頭下開頭・椎弓切除:10例、急性硬膜下血腫:5例、
   脳出血:5例)
 5年時  ○一般的な脳神経外科疾患全般について、診断・治療方針まで独力で組み立て
 ○手術手技
  (頭蓋低アプローチ:10例、マイクロサージェリー全般の開始:くも膜剥離法、
   シルヴィウス裂無侵襲的解放:10例)
 ○血管内治療手技(急性期血栓溶解療法)
 6年時  ○ チーフレジデントとして脳神経外科病棟全体管理の理解・習得
 ○独力での急患に対する初期診断から治療計画の組み立て、実践
 ○手術手技
  (簡単な破裂脳動脈瘤、髄膜腫、転移性脳腫瘍手術の習得、
   困難な脳神経外科手術の理解)

人間の人間たる所以である脳や脊髄、末梢神経系に発生する器質的疾患を外科的手法を用いて治療する科である。迅速で適切な判断力、治療能力が要求される科であるため、初期臨床研修の眼目である、「適切なFirst aidを判断できる医師になる」ことを、救急症例や意識障害症例の診察、全身管理、治療を通して、身をもって、まったなしに研修できる。また、チーム医療を通してPrimary care技術、スタッフとの協調性、倫理観を修得する。

1.脳神経外科における研修の目標
入院患者の主治医として手術に参加し術前術後の管理を学ぷ。急性期脳血管障害、頭部外傷に対する迅速で適切な診察、検査、診断、治療を実施する。同時に、臨床実習を行っている学生の指導を上級医(スタッフや後期レジデント以上)と共に担当することにより、チーム医療や教育的配慮について学ぷ。上級医から繰り返し評価を受けながら研修到達度を高める努力をする。研修期間内に経験・実施しえた行動目標(獲得目標)を、研修医手帳を用いて自己評価し、学習到達度、技能達成度を上級医が評価し、教授が評価、検証する。診療態度(言葉遣い、身だしなみ、積極性、協調性、柔軟性など)も研修および評価の対象とする。
大学病院での研修: 良性脳腫瘍、悪性脳腫瘍、急性期虚血性脳血管障害、頭蓋内出血、破裂脳動脈瘤、未破裂脳動脈瘤、てんかん、パーキンソン病などの機能的疾患、下垂体腫瘍、小児・奇形疾患、外傷と幅広く、それぞれの術前術後管理、CT,MRIをはじめとする画像診断、手術および補助治療(化学療法、放射線療法)について学ぷ。脳神経外科手術の特徴である顕微鏡下手術や内視鏡手術などにも接する。

2.脳神経外科における行動目標
A.経験すべき診察法・検査・手技
(1)意識障害患者、特に救急患者における意識レベルの迅速で正確な判定、脱落異常所見の取方がで、まず、何をすべきかの判断ができる。
(2)単純X線写真、CT、MRI、血管撮影、その他の脳神経外科的特殊検査について、個々の症例に於ける検査の意義がわかり、所見の取り方、正常解剖と異常所見の相違が判断できる。
(3)脳神経外科疾患の術前術後の全身管理(輸液、尿崩症、水中毒、下垂体ホルモン分泌異常)ができる。
(4)脳神経外科手術基本手技ができる。
  1)頭皮切開、縫合、止血法
  2)脳室ドレナージ
  3)慢性硬膜下血腰ドレナージ手術
  4)頭部外傷患者の処置法
  5)一般的脳外科手術の開閉頭
  6)マイクロサージェリー基本手技
B・経験すべき症状・病態・疾患
脳卒中(脳血管障害)、頭部外傷、脳腫瘍の症例を通して、意識障害、頭痛、めまい、痙撃発作(てんかん)、運動麻痺、頭蓋内圧亢進などを呈する患者の診察、検査、診断、全身管理および治療に関する最低限の臨床能力を身につけるよう指導する。

さらに多くの救急疾患(脳卒中、頭部外傷)を経験し、救急患者への対応、検査、診断、治療を学ぶ機会を増やす

1)患者全身管理(主に周術期・急性期)
2)脳血管撮影および種々の画像検査所見(CT,MRI,SPECT,PETなど)の判読
3)種々の脳外科手術の開閉頭(直接手術に関与した症例100例以上)
4)マイクロサージェリーの基本手技
5)3大疾患(脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷)に対する診断、治療、管理

関連教育病院

 専門医受験資格のために必要とされる技能・手技目標
 入局後の研修プログラム

<関連学科>
神経内科学、神経放射線学、神経病理学、神経生理学、神経解剖学、神経生化学、神経薬理学、麻酔学

脳神経外科医としてのみならず、医師として国内、海外を問わず活躍できる人材の育成に主眼を置いている。
入局者は脳神経外科的診療のみににとどまらず患者の全身管理についても修練を行い、急性期、慢性期の診療に習熟する。
7年目に脳神経外科専門医試験を受験する。
臨床と並行して基礎研究も開始し、研究者としての修練も行う。 
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脳神経外科卒後臨床研修カリキュラム