山形大学医学部医学科 精神医学講座 Official site

研究分野の紹介

精神薬理学・薬理遺伝学(大谷浩一/鈴木昭仁)


 臨床精神薬理学では、主に抗うつ剤の作用に関して研究を行っています。また、薬理遺伝学では、うつ病との関連や、性格・人格と神経伝達物質の受容体・輸送体の遺伝多形性との関連を研究しています。

老年精神医学(川勝忍)


 認知症の画像診断学を中心に研究しています。認知症における脳血流や脳体積の変化と神経心理学的変化との関連を研究しています。

児童精神医学・発達障害(簡野宗明)


 主に軽度発達障害を伴う児童を対象に臨床的な研究をしております。

精神病理学(大谷浩一)


 精神病理学とは、異常な精神活動の種類と発現機序について、心理学的に研究する学問であり、精神症状学、精神科診断学、精神療法学という精神医学の土台のさらに土台をなすものである。精神病理学には種々の理論、立場があるが、現在、精神療法との関係で最も重要で従って注目されるべきなのは認知理論と愛着理論であろう。  認知理論を要約すると、非適応的スキーマなどの認知的脆弱性を有する人がストレス状況に陥ると、スキーマが活性化され、否定的自動思考が起こるようになり、うつ病、不安障害を発症するというものである。一方、愛着理論を要約すると、人は本能的に愛着関係により安心感を得ようとするが、不安定な愛着関係は人格形成に悪影響を与え、うつ病、不安障害など種々の精神障害の原因となるというものである。現在、隆盛を極めている認知療法は認知理論を基礎としており、一方、対人関係療法は愛着理論に強く影響されている。  当教室では、認知理論と愛着理論の立場から人格構成、人格形成の機序、精神障害の病前人格、その形成機序について研究を行っている。これらの研究の結果が診療に還元されていることは言うまでもない。

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