高次脳機能障害とは

 
 高次脳機能障害とは、病気や外傷などによる脳損傷が原因で、言語、行為、記憶、遂行機能などの認知機能が障害された状態です。大脳の多くの部分は、要素的な運動や感覚以外の高次脳機能に関わっています。そして、大脳のどこが損傷したかによって、障害される高次脳機能は異なります。したがって、高次脳機能障害にはいろいろな症状があり、患者さんひとりひとり違うとも言えます。

 

 高次脳機能障害は、外から見えない障害です。つまり、外見上は普通の人と変わりませんし、歩くこともできます。しかし、ひとたび自分の力で行動しようとすると、多くの困難にぶつかります。例えば、失語症の患者さんは、耳は聞こえるし、声も出せるにもかかわらず、人の言うことが理解できず、自分の思いを人に伝えることができません。記憶に障害があると、自分がこれから何をしようとしたかさえ、忘れてしまうことがあります。