ご挨拶

 

人の“こころ”は脳に宿っています。環境から情報を取り入れ、処理して、最適な行動をおこすために、脳は常にはたらいています。脳の機能のうち、言語、感情、行為など、もっとも人間的な部分が高次脳機能です。本講座の目標は、高次脳機能の神経基盤について統合的に研究し、高次脳機能障害の治療に結びつけることです。

近年の神経科学の進展にはめざましいものがありますが、人の高次脳機能の神経基盤は未知の部分が少なくありません。私たちは臨床神経学の一端である高次脳機能障害学と神経科学の橋渡しをしたいと考えています。すなわち、神経科学で明らかになった知見を人の高次脳機能障害の理解に役立て、反対に脳損傷患者さんにおける臨床的知見を分かりやすく呈示することにより、神経科学者の研究を推進することを目ざします。

 

              高次脳機能障害学講座 教授 鈴木 匡子