新聞報道に対する抗議について

 去る2月23日付けの山形新聞朝刊の社説に、臨床研修見直し関する記事が掲載されました。

しかしながら、同記事の中にある以下の文面については、事実誤認です。

 

1. 山大医学部へ入学する県内高校出身者の絶対数が足りない。同大医学科の学生は以前から「県外出身者8割」と言われてきたが、文科省の08年度調査(昨年春入学)では山大の「地元出身率」は全国最低ランクの「10-15%」。
 

  このことについては、県内出身者の低さだけが取り上げられているが、実際、本学部を卒業した卒業生の本学部(県内)への定着率は、新しい研修制度が始まった以降においても上昇しており、その定着率は、東北・北海道地区で比較しても、常にトップクラスであり、本学部への県内高校出身者の入学が低いことだけを記事として取り上げられるのは、大変遺憾である。
 

2.山形県としては、いかに県内病院での研修医を確保し、さらに県内出身者を増やして行くかが課題になる。そのためには診療科ごとに、病院ごとに、地域ごとに何人の医師が足りないのか。関係機関が共通の認識に立ち、明確な数値を出し合って具体的な議論のたたき台となる資料をつくるべきだ。


  このことについては、まるで山形県の医療関係機関の間に共通認識がなく、医師不足等に関する具体的な資料が全くないかのようであるが、これは事実誤認である。 
 なぜならば、このことについては既に、県内外合わせて80の医療施設を含む組織である山形大学蔵王協議会と山形県とが主体となって、平成17年7月に調査を行い報告(その後追跡調査も行っている)をしており、その具体的な数値を基に、これまでも山形大学地域医療医師適正配置委員会により、山形県内外等の医師の適正な配置に取り組んできているからである。


3.これまで「多くの診療科を経験して身に付く診療の幅が広がった」「当直でどんな患者がきても何とか対応できるようになった」など、研修医の評価も高まっていた。現場の病院関係者の多くが認めている。


  このような事については、山形大学蔵王協議会でも把握しておらず、本当に調べた上での記事なのか大変困惑している。

山 形 大 学 医 学 部 長
   嘉 山 孝 正

山形大学医学部附属病院長

  山 下 英 俊