020714:ビスフェノールA、微量でもマウス子育て不熱心に
プラスチック原料などに使われ、内分泌かく乱物質(環境ホルモン)とされるビスフェノールA(BPA)を妊娠中のマウスに与えると、生まれた子に、子育てに熱心でなくなるなどの行動変化が生じることを、米ミズーリ大のフレデリック・フォンサール教授らが13日までに、実験で確かめた。 イタリアのグループも、生まれたマウスの性行動などに変化が起きることを同様の実験で確認した。
与えたBPAは、人体に影響がないとされる量よりも少ないごく微量で、フォンサール教授は「中枢神経系が発達する時期に、環境ホルモンによる影響を受けた結果とみられる」と指摘。低濃度のBPAが、妊娠中の母親を通じ、次世代の生物に与える影響への注意を呼び掛けている。
同教授らは、妊娠中のマウスに体重1キロ当たり10万分の1グラムのBPAを5日間えさに混ぜて投与。生まれた雌が成長して子を産んだ時の行動をBPAを与えていないマウスと比較した。
母親の胎内でBPAにさらされたマウスでは、自分が産んだ子の世話をする時間が、BPAの影響がないマウスに比べ15%ほど少なく、逆に子育てをせずに休んでいる時間がほぼ60%長くなっていた。
情報源:毎日新聞、2002年7月14日