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020428:アスベスト使用の全面禁止を検討 白石綿にも発ガン性

 厚生労働省は27日までに、建材などに使われ、健康被害が指摘されてきた石綿(アスベスト)の使用の全面禁止について検討を始めた。各種の石綿のうち、発がん性の高い青石綿と茶石綿は95年に禁止されているが、危険性が低いとされる白石綿は現在も年約8万トンが輸入されている。海外ではすでにEU(欧州連合)など30カ国以上が全面禁止を決めており、ようやく日本でも動きが本格化した。
 石綿は耐久、耐火性に優れているため、戦後の高度経済成長期、建築現場などで大量に使われた。ほとんどが輸入もので、ピークの74年には年35万2000トンが輸入された。その後、繊維状の粉じんを吸い込むと健康被害が生じることが判明、88年以降、輸入量は減少を続けている。
 国は青石綿と茶石綿について製造・使用を禁じたものの、白石綿は、使用現場に粉じん発散防止設備を設けることや顔を覆う作業衣の着用などの安全対策を義務付けたうえで、引き続き使用を認めた。昨年の輸入量は約7万9000トンで、世界有数の輸入国だ。しかし、専門家の間で、白石綿でも短期間に大量に吸い込むなどした場合、肺がんやがんの一種の悪性胸膜中皮腫を発症する可能性があるとの指摘が多くなっている。
 海外では、EUが05年までに石綿を全面禁止することを決定したほか、ノルウェーやチリ、オーストラリアなど計30カ国以上が禁止したり、禁止を決めた。米国は法的禁止はしていないが、健康被害への関心の高まりに伴い使用量は年1万トン未満まで減っているという。
▽石綿

 天然の繊維状鉱物。6種類に分類されるが、産業界では白石綿(クリソタイル)、青石綿(クロシドライト)、茶石綿(アモサイト)の3種類が建材や断熱材、水道管などに使われてきた。吸い込むと、肺が繊維化する石綿肺、肺がん、肺の周りの胸膜や胃などを囲む腹膜にできる悪性中皮腫などを発症する可能性がある。

情報源:毎日新聞、2002年4月28日